当社グループは Global Vision というヴィジョンを掲げています。日米を中心とするグループ企業でプロセス、システム、情報を内製化し、お客様が世界中の株式などの金融商品を簡単に取引できるようにし、その謂わば"全世界取引サービス"を世界中のお客様に直接に、もしくは現地のビジネス・パートナーを通して間接的に、供給しようと計画しています。そのために会社のグローバル化を進めています。今ではグループ全社員の7割近くが北米におり、英語でのコミュニケーションも日に日に増えています。

しかし、企業のグローバル化の本質とは何でしょうか?もちろん上に書いたような具体的なビジネス展開の計画がある訳ですが、その原動力はビジネスプランだけではないと思うのです。私は大学を出て、英語も出来ないのにアメリカの投資銀行に就職しました。そしてその後、米系企業を辞めて、日本で日本のお客様のための会社を起業したのですが、また香港・アメリカ・中国とグループ企業を増やしてきました。日本だけで仕事をしているのは或る意味で楽です。海外に出て行くのは、随分英語や異文化コミュニケーションが得意になった今でも、やはり色々と大変です。自ら苦労を買いに行っているようなものです。それでもそっちに行ってしまう。生来の苦労好きでしょうか。

しかしそうあがく中に、成長のきっかけがあると思うのです。たかが地球。もっともっと触れ合って、引っ掻き合って、新しい価値を創り、自らも成長したいと思います。