東大が、秋入学への移行を検討しているそうです。欧米の大学に合わせて秋入学にした方が、お互いの留学生の交流なども増え、ひいては国際社会などにも通用する強い東大生を作れるのではないかとのこと。入学試験と発表は今まで通り春に行い、高校卒業から大学入学までの半年間は、留学やボランティア活動に使って欲しいとのこと。

これは確かにいいアイデアかも知れません。大学卒業前に長く学校を休んで卒業旅行に行く学生も多いようですが、この年頃の半年は貴重でちゃんと確保できた方がいいですし、一方で或る意味でなんとでもなるので就職が半年遅れても構わないでしょうし。採用する企業サイドも、東大生なら或る程度の枠を設定するようにも思え、中々賢いプランのように思えます。しかし問題は国際競争力が本当に付くかですね。

経験によって競争力は付くのか。私は競争力は、競争させることによってしか付かないのではないかと思います。秋入学に変えるだけでなく、海外から受け入れる留学生分だけ入学の定員を減らし、しかし受験生がビビって受験しなくなっても困るので、一校だけ夏に入試を実施したらどうでしょう(大学生の受験ももちろん許す)。流石にこれではムラの掟を破ることになるのでしょうか。

競争力は、甘い環境で付けてあげることだけは出来ないと認識すべきだと思います。