ふと気がつくと、既に夏至が過ぎていました。
夏至は First day of the summer と云いますから、既に夏は始まったのです。体の感覚でも、夏が来たことを知ります。夏バテの走りのような症状を感じるのですが、湿気と気温の上昇によるものでしょう。
この時期、私は下町・隅田川方面に行きたくなります。浴衣、朝顔、鰻、心太などの連想からでしょうか。夏の夜と云うと、どうしても頭に浮かぶのは、ふかやぶ(清原深養父)のこの歌です。
夏の夜は まだよひながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ (古今集 夏歌)
夏の夜はすぐに明けます。朝まで飲んで遊んでいた男の歌でしょう。そこはかとない風情を感じます。今日は月齢4日。私の理科の知識が未だ正しければ、今日の月は夜が来る前に沈んでしまう月でしょう。それでは風情がありませんね。
しかしふと思うに、ふかやぶが詠んだのはSatelliteの月だったのでしょうか?今宵月はいずこに。