色々なモノの伝播する速度がとても上がっていると、そう感じます。今回の豚インフルエンザ(英語では Swine Flu と云います)、アッと云う間に世界中に伝播しています。驚くべきスピードです。これは人の移動が、以前に比べて、その量でも速さでも比較できないくらいに増えている所為でしょう。
似た現象は昨今の金融危機の中でも起きました。サブプライムの証券化商品などが、気が付いたら世界中(アイスランドも含めて!)にバラ撒かれていたのです。そして一気に爆発した。これは粉塵爆発のメカニズムに似ています。拡散する量と速さが上がるほど、爆発も起きやすくなり、かつ大きな爆発となる。インターネットの普及、新時代の金融・誰でも複雑な金融に簡単に関われる環境、技術面だけでなく文化面などでも世界を跨いだ人の移動を容易にしていること。これら全てが、世界的"爆発"を起こし易くしているのではないでしょうか。
母校の校長先生は、先日いみじくも仰りました。「核兵器に対しては拡散を防止する努力と工夫をした」-世界規模の粉塵爆発を起こさせない工夫が、様々な分野で必要になって来ているのではないでしょうか。