以前に、人は何にお金を使うのか?に関するつぶやきを書いたことがありますが、今日、興味深いグラフを見ました。OECDによる、世界各国に於ける消費者物価指数に占める食べ物(food:食べ物と云うよりは食料の方が近いかも知れません)の比率(英語の資料です)、と云うものです。
比率の低い順に、アメリカ、EU、イギリス(ここまでが凡そ10%以下)、オーストラリア、韓国(これらは凡そ15%)、(ここから20%を超えて)ブラジル、メキシコ、シンガポール、台湾、ポーランド、南アフリカ、日本、香港、インド、チリ、トルコ、コロンビア、(ここからは30%を超えて)アルゼンチン、マレーシア、中国、タイ、ロシア(凡そ40%)、インドネシア、フィリピン(凡そ50%)となります。
ザックリ云って豊かさと反比例な訳ですが、その文脈の中で、何故か日本だけ突出して高くなっています。これにはビックリしました。理由は2つほど考えられます。ひとつは、日本に於いては農業等が異常に保護されていて、食べ物の値段が異様に高い、と云う仮定。もうひとつは、日本人は食べ物にお金を掛ける、と云う単純な理由。恐らく100%一方だけではないでしょう。しかし私は、どちらかと云うと後者説を採りたいと思います。
バカらしいと考えるか、誇らしく思うか。いずれにしても、我が国に於いては食べ物は重要である、ことは間違いありません。食べ物のコストを下げれば、物価や生活費を抑えられる。或いは、どうせ高いなら如何に美味しいものを食べるか、とも云えます。文化と云う程のものでもありませんが、日本のユニークな性質を垣間見た気がしました。