一昨日の土曜日、宣言通り(?)に、梅の香を嗅ぎました。東京は朝からポカポカとした陽気で、私は午前中に日本橋で或る中国企業の会社説明会があり、午後は丸の内で当社のお客様とのオリエンテーション・コミティだったので、正午の頃に数十分間だけ時間が空きました。
そこで日本橋から大手門まで歩き、皇居東御苑に入りました。いつものように静かで、人気の少ない空間は、やはりいつものように、暖かい陽が溜まっていました。大手門から入り、本丸の石垣の手前を右に折れて進むと、左手に汐見坂、更に進むと梅林坂が見えてきます。
ここは東御苑の中でも、もっとも「日溜まり」感のある所です。遠くから見えてくるだけで、その一帯だけ明るいように見えます。梅が咲いてるから日溜まり感があるのか、日が溜まり風の少ない場所だから、そもそも梅を植えたのか。梅林坂は紅白の梅が、既に綺麗に咲き乱れていました。梅の香は、思ったほどにはしませんでした。既に一番匂いのする初っ端は終わっていたのかも知れません。それでも鼻を寄せると、やはりあのツンとした匂いがしました。 ほんの5分ほどそこに居てから、平川門から抜けて皇居の外に出て、さらにオリエンテーション・コミティの会場に向かいました。短い一時でしたが、とても春らしい一瞬でした。
天気はコミティーを開いている間に急変し、コミティーが終わった時には、5度以上下がっていました。
いずれ強烈にその姿を見せる春は、その一歩手前は、まるで思春期前の子供のように、ちょっと恥ずかしがり屋で、見えたり隠れたりするのだなと思いました。