今年の暖冬は異常気象だったのか、単にチョット暖かかっただけなのか。暖冬は二酸化炭素などの温室ガスの排出による地球温暖化の所為だと漠然と思っていたのですが、私の二番目に古い知人は、「氷河期になるメカニズムもロクに解明できない人類が早々に決めつけるべきではない。大きく気温が下がり始める前の一時的な上昇かも知れないし、何事にも人は自然に対してもっと謙虚であるべきだ」などと息巻いており、これはこれで至極尤もな意見だと思います。

それはさておき、この異常な気象で、私が心配していることの一つはテキ屋さんのことです。沈丁花の香りがした後に、街には既に梅、椿、辛夷(こぶし)などが咲き乱れています。私にとっては、単に春が、花見が、早く来ただけですが、テキ屋さんは全国の開花前線北上予想に合わせて、各地のお祭りや花見の名所に予め出店許可を取っている筈で、このような予想外の天候は、ビジネスの機会を失ってしまい、全く以て大きな迷惑なことでしょう。

屋台が大好きな私にとっても、今年一年は屋台がなくても我慢できるのですが、このような状況が毎年続いてテキ屋さん全体の経営環境にボディー・ブローが入ると、屋台の絶対数が更に減るのではないかと懸念され、それはそれで心配です。早く元通りに戻ってくれないですかね。