配当落ちでチャート上に重要な変化が発生
9月29日は、配当や優待の権利落ち日で380円ほど日経平均は押し下げられ、この下落幅を上回る396円ほど下落して終えており、売り圧力の強さがうかがえる配当落ち日の値動きとなりました。また、この下落によってチャート上にも変化が出ており、10月相場を考える上でも重要な局面に差し掛かっていると思われます。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
その重要な変化について解説します。チャート上には移動平均線とトレンドライン(赤点線)を記載しました。9月28日の日経平均は、上昇して始まり、緩やかな下向きを続ける75日移動平均線と、3月31日の終値と7月29日の終値を結んだトレンドラインを上回る場面がありました。しかし、上回った水準を保つことができずに押し返されると、結局陰線を形成し安値引けとなりました。
また、9月29日は権利落ち日でしたが、配当分が差し引かれたことによって窓をあけて下落して始まり、一時25日移動平均線を下回るなど、下放れへの警戒が高まる場面がありました。しかし、売り込む動きは見られず、取引終了にかけて買い戻しが入り、かろうじて25日移動平均線上を維持して終えました。
このように、75日移動平均線やトレンドラインが上値の抵抗となって押し返されたあと、さらに配当落ちによって下押しされ、一時25日移動平均線を下回るなど、下降トレンド発生への警戒が高まる状況となっています。そのため、今後25日移動平均線上を維持できるかが反発に転じるかどうかのカギとなるでしょう。
仮に25日移動平均線上を維持すると、25日移動平均線が横ばいから上向きに変化して、10月相場の反発継続への期待が高まります。その反面、25日移動平均線を下回って戻せなくなると、上値の重たさや損益状況の悪化が意識され、売り圧力が強まることが考えられるため、要注意です。
モメンタムの水準と方向が示すものは?
上昇と下落の勢いを示すモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの分かれ目となる0ライン上で推移しているのが分かります。
そのため、2本線が0ラインを上回り、水準を切り上げるかが今後の注目ポイントになるでしょう。仮に2本線が水準を切り上げるようであれば、上昇の勢いが強まって25日移動平均線上を維持するとともに、9月28日と29日にあけた窓を埋めて、トレンドラインや75日移動平均線を上回ることが期待されます。
一方、2本線が下向きに変化して0ラインを下回り、低下が続くと、下落の勢いが強まり、下降トレンドが形成される可能性が高まります。買いポジションを持っている投資家は、損失の発生や拡大に注意するとともに、押し目買いやリバウンド狙いの買いは、下げ止まりを確認してから行うなど慎重に対応する必要があります。
