【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 53,463.88  ▼113.52 (8/26)
NASDAQ: 26,130.20  ▼21.10 (8/26)

1.概況

米国市場は主要3指数揃って下落しました。個人消費支出(PCE)が発表され、概ね市場予想通りではあったものの、高い値となり力強いインフレが示されたことで利回り上昇が嫌気され売りが優勢となりました。

ダウ平均は29ドル安の53,547ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後に下落し、日本時間22時44分に62ドル高の53,639ドルでこの日の高値をつけました。その後、一時上昇に転じる場面もあったものの、安値圏で推移し日本時間1時50分に198ドル安の53,379ドルでこの日の安値をつけました。以降はやや下落幅を縮小したものの最終的に113ドル安の53,463ドルでこの日の取引を終え、反落となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は21ポイント安の26,130ポイント、S&P500株価指数は1ポイント安の7,675ポイントでいずれも反落となりました。

2.経済指標等

米国でPCE(個人消費支出)デフレータが発表され、前年比3.7%の上昇となり、市場予想(3.6%上昇)を上回りました。PCEコアデフレータは前年比3.3%上昇、前月比0.2%上昇となり、いずれも市場予想通りとなりました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち4業種が上昇、7業種が下落となりました。資本財・サービスが1.1%高、公益事業が0.5%高、情報技術が0.4%高となりました。一方で、ヘルスケアが1.0%安、コミュニケーション・サービスが0.7%安、一般消費財・サービスが0.6%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中11銘柄が上昇しました。ハネウェル・インターナショナル[HON]が2.3%高、キャタピラー[CAT]が1.3%高、アップル[AAPL]が1.2%高となりました。一方で、ナイキ[NKE]が2.3%安、メルク[MRK]が2.1%安、アイビーエム[IBM]が1.8%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、メタ・プラットフォームズ[META]は子供の安全対策を怠ったとする裁判で、対策強化のため180億ドルの和解金支払いで合意し、1.1%高となりました。ジェイ・エム・スマッカー[SJM]はコーヒーの値上げが奏功し1株当たり利益が予想を上回り、通期業績見通しの引き上げが好感され4.3%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.01%高い4.64%となりました。27日朝のドル円相場は159円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場は主要3指数が揃って下落しました。個人消費支出(PCE)が上昇し、引き続きインフレが意識されました。中東情勢をめぐっては、イランがオマーンと海峡水域の割り当てと収益配分で合意したことを明らかにしたことで今後の海峡での船舶の通航再開が期待されますが、依然としてハードルがある状況です。そして、世界的に注目されていたエヌビディア[NVDA]の決算が取引終了後に発表され、2026年5-7月期の売上高は前年同期比2.1倍と発表し、市場予想を上回りました。決算発表後には株価が上下する展開となっており、今後の株価に注目が集まります。
夜間の日経平均先物は290円安の66,120円で取引を終えています。ただ、エヌビディアの好決算やCEOによる決算説明が市場で好感されれば半導体株が日経平均を牽引する展開も予想されるため、半導体銘柄に大きく左右される展開となりそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)