【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 52,759.21 ▼703.84 (8/20)
NASDAQ: 26,067.17 ▼263.92 (8/20)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って反落しました。前日に米財務省が長期国債の買い戻しを増やすことを明らかにしたことで長期国債の金利が下落しましたが、市場では短期的な対応にすぎないとの見方が広がり、金利は再び上昇しました。また、原油価格が上昇しインフレ懸念が強まったことも相まって株式市場には逆風となり、米国市場全体で売り優勢の展開となりました。
ダウ平均は81ドル安の53,381ドルでこの日の取引を開始しました。寄付きでこの日の高値をつけ、徐々に下落幅を拡大する展開が続きました。日本時間4時59分に708ドル安の52,754ドルでこの日の安値をつけ、最終的にほぼ同じ水準の703ドル安の52,759ドルでこの日の取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は263ポイント安の26,067ポイント、S&P500株価指数は66ポイント安の7,641ポイントでいずれも反落しました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち2業種が上昇、9業種が下落となりました。エネルギーが0.4%高、不動産が0.2%高となりました。一方で、生活必需品、ヘルスケアが1.9%安、一般消費財・サービスが1.8%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中6銘柄が上昇しました。マクドナルド[MCD]、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]が0.6%高、ウォルト・ディズニー[DIS]が0.4%高となりました。一方で、ウォルマート[WMT]は2026年5-7月期の決算を発表し、既存店売上高の増収率が6年ぶりの低水準となったことを受けて純利益は市場予想を上回ったものの9.2%の大幅安となり構成銘柄中の下落率トップとなりました。そのほか、ボーイング[BA]が3.2%安、ホームデポ[HD]が2.9%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、農機具メーカーのディア[DE]は第3四半期決算で関税還付により増収増益となったほか、人工知能(AI)データセンターブームがトラクター需要を牽引するとの見通しが好感され6.9%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.06%高い4.70%となりました。21日朝のドル円相場は159円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
前日の金利下落の反動で金利が上昇し、米国主要3指数はいずれも反落しました。長期金利は、米ベッセント財務長官が現地19日に長期国債の買い戻しを一段と拡大する方針を表明したことで一時下落したものの、市場では短期的な対応にすぎないとの見方が広がり再度上昇しました。
夜間の日経平均先物は850円安の65,510円で取引を終えました。米国市場が幅広く下落した影響を受け、売り優勢でのスタートが見込まれます。本日は寄付き前に全国CPIの発表があり、インフレ指標として注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
