【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 53,732.41  ▼107.58 (8/14)
NASDAQ: 26,729.16  ▼73.86 (8/14)

1.概況

米国市場は主要3指数揃って反落しました。日本時間14日夜に発表された小売売上高やミシガン大学消費者信頼感指数が揃って市場予想を下回り大きく落ち込んだことで投資家心理が悪化し、米国市場全体が下落しました。

ダウ平均は2ドル高の53,842ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後に上昇し、日本時間22時54分に50ドル高の53,890ドルでこの日の高値をつけました。その後、下落に転じ、日本時間1時58分に166ドル安の53,673ドルでこの日の安値をつけました。以降は下落幅を縮小する場面もあったものの概ね横ばい圏で推移し最終的に107ドル安の53,732ドルでこの日の取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は73ポイント安の26,729ポイント、S&P500株価指数は13ポイント安の7,785ポイントで揃って反落しました。

2.経済指標等

米国で7月の小売売上高が発表され、前月比で0.6%の下落となり、市場予想(0.3%の上昇)を大きく下回りました。また、自動車を除くコアも0.3%の下落となり、こちらも市場予想(0.2%の上昇)を大きく下回りました。また、8月のミシガン大学消費者信頼感指数は速報値で51となりこちらも市場予想(54.2)を大きく下回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち6業種が上昇、5業種が下落となりました。エネルギーが1.4%高、公益事業が0.6%高、素材が0.5%高となりました。一方で、ヘルスケアが0.6%安、情報技術、一般消費財・サービスがいずれも0.4%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中11銘柄が上昇し、ウォルト・ディズニー[DIS]が2.0%高、シェブロン[CVX]が1.2%高、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が0.7%高となりました。一方で1銘柄が横ばいで、18銘柄が下落し、セールスフォース[CRM]が2.6%安、シスコシステムズ[CSCO]が1.6%安、ナイキ[NKE]、アイビーエム[IBM]がいずれも1.2%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、ペイパル・ホールディングス[PYPL]は、人工知能(AI)ベースのプラットフォーム開発金融テクノロジーのストライプと投資会社のアドベンド・インターナショナルが同社買収に向け交渉中との報道で1.8%高となりました。ソーシャルネットワークプラットフォームのレディット[RDDT]は、同社株がS&P500株価指数の構成銘柄に採用されると発表され、12.6%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.05%高い4.69%となりました。17日朝のドル円相場は159円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

小売売上高が市場予想を大幅に下回り投資家心理が悪化したことで米国の主要3指数は揃って反落しました。週末にはレバノンで激しい戦闘が発生し、ヒズボラの軍事部門の上級司令官が殺害されるなど緊張が高まっています。また、ウクライナ戦争でもロシアのモスクワ近郊で大規模なドローン攻撃が発生しています。
夜間の日経平均先物は30円高の68,720円で取引を終えており、米国市場は3指数とも下落しているものの小幅だったこともあり日本市場も大きな変化は起きにくいスタートが見込まれます。また、寄付き前に日本のGDPが発表されるため、こちらも注目です。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)