東京市場まとめ
1.概況
日経平均は778円安の71,587円と反落して取引を開始しました。前日の日本市場では、3,100円余り上昇していた反動もあり、利益確定の売りが出ました。前日の米国市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日続落となったことも、日本市場の重荷となりました。前場は下落基調で推移し、2,763円安の69,602円で前引けとなりました。
後場も下落して始まり、後場寄り直後の12時38分には3,726円安の68,639円をつけ、この日の安値を更新しました。後場は下げ渋る展開となったものの、上値は重く、最終的には3,005円安の69,360円で大幅反落となりました。
TOPIXは53ポイント安の3,963ポイント、新興市場では東証グロース250指数が17ポイント安の682ポイントでともに反落しました。
2.個別銘柄等
ソフトバンクグループ(9984)は12.5%安の6,226円をつけ、大幅反落となりました。25日、米ニューヨーク・タイムズが、出資先の米オープンAIについて「2026年後半に計画していた新規株式公開(IPO)を2027年に延期することを検討しているもよう」と報じ、IPOによる評価益の計上などの期待が後退したことが売りにつながりました。
ダイフク(6383)は0.9%高の7,163円をつけ、続伸となりました。25日、日本経済新聞が「ダイフクは資本効率の向上に向け、自己資本比率を引き下げる」と報じました。2030年12月期までに自己資本比率を2025年12月末の60%から引き下げる方針で、資本効率の改善による企業価値の向上を期待した買いが入りました。
日本たばこ産業(2914)は2.1%高の6,072円をつけ、反発しました。12月期決算銘柄の中間配当の権利付き最終売買日であったことから、中間配当を狙った買いが優勢となりました。人工知能(AI)や半導体関連銘柄が急落するなか、4%弱の配当利回りの高さであることも買い材料となりました。
花王(4452)は4.9%高の6,544円をつけ、大幅続伸となりました。25日、セルサイドアナリスト向けに2027年度までの中期経営計画「K27」の進捗や長期目線の展望などを発表するセルサイドアナリスト向けのスモールミーティングを開催しました。参加したアナリストからは、中計達成に向けた自信が示されたとのリポートが伝わっており、これを材料視した買いが入りました。
滋賀県を中心にスーパーマーケットを展開する平和堂(8276)は一時7.6%安の2,366円をつけ、年初来安値を更新しました。25日、2027年2月期の第1四半期決算は、純利益が前年同期比45%減の11億円であったと発表しました。食料品の粗利益率低下や人件費の増加などが利益を押し下げ、これを嫌気した売りが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は4.2%安の69,360円と大幅反落となりました。半導体関連はボラティリティーの高い展開が続いており、高値警戒感が意識されているようです。来週は日米の経済指標に注目です。
今晩は6月の米ミシガン大学消費者信頼感指数、来週は1日に国内で日銀短観、米国でISM製造業景気指数、2日に6月分の米雇用統計の公表が予定されています。中でも、米国では年内の政策金利引き上げも意識される局面にあることから、雇用やインフレ動向に注目が集まります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
