【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 51,492.55  ▼507.12 (6/17)
NASDAQ: 26,021.66  ▼354.69 (6/17)

1.概況

米国市場は主要3指数とも下落しました。FOMCは市場予想通り4会合連続で政策金利の据え置きを決定しました。また、前回までは利下げの可能性が示唆されていましたが今回は年内の利下げを示唆することはありませんでした。

ダウ平均は62ドル安の51,937ドルで取引を開始しました。寄付き直後に上昇し日本時間23時26分に281ドル高の52,281ドルでこの日の高値をつけました。その後はしばらく横ばい圏で推移するも、FOMCを受けて下落に転じ日本時間4時39分に607ドル安の51,392ドルでこの日の安値をつけました。以降は横ばい圏で推移し、507ドル安の51,492ドルでこの日の取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は354ポイント安の26,021ポイント、S&P500株価指数は91ポイント安の7,420ポイントでいずれも続落となりました。小型株で構成されるラッセル2000は21ポイント安の2,917ポイントでこちらも続落となりました。

2.経済指標等

5月の米小売売上高が発表され、前月比0.9%増となり、市場予想(同0.6%増)を上回りました。また、自動車を除くコアは前月比0.8%増となり、こちらも市場予想(同0.4%増)を上回りました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種全てが下落となりました。コミュニケーション・サービスが3.0%安、一般消費財・サービスが2.7%安、不動産が2.5%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中4銘柄が上昇しました。キャタピラー[CAT]が1.1%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。ゴールドマン・サックス[GS]が0.8%高、ジェイピー・モルガン・チェース[JPM]が0.7%高となりました。一方で26銘柄が下落し、セールスフォース[CRM]が4.1%安、マイクロソフト[MSFT]が3.8%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、インテル[INTC]は16日に最先端の半導体生産技術「18A-P」を使った製品が試験的な生産段階に入ったことを公表し3.5%高となりました。また、金融プラットフォーム運営のロビンフッド・マーケッツ[HOOD]は業務効率化を目指しプロダクト開発のスピードを高めるべく従業員の10%を削減することを発表し8.8%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.05%高の4.49%となりました。18日朝のドル円は160円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国主要3指数は揃って下落しました。FOMC(米連邦公開市場委員会)では市場予想通り4会合連続での政策金利の据え置きを決定しましたが、今回は利下げの議論はされず、意見は割れているものの年内の利上げの可能性も示唆するドットチャートとなりました。また、ウォーシュ新議長はFRB(米連邦準備制度理事会)の改革を掲げており、声明文の分量が今までの半分以下となったことからもわかる通り、市場に対するメッセージを減らしていく方針が示されました。さらに、ウォーシュ新議長自身は金利見通しの提出を見送りました。

ただし、会見では物価の安定の実現への強い姿勢を示したほか、ドットチャートでも利上げの可能性が示唆されたことから、市場の想定以上にタカ派的な内容と受け止められました。その結果、追加利上げ観測が強まり、米長期金利は上昇しました。

日本では、昨日は日経平均が3日連続での史上最高値更新となりました。夜間の日経平均先物は70円安の69,980円で取引を終えており、本日は大きな動きは起きにくいスタートが見込まれます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)