米国株式相場ではS&P500種株価指数が過去1ヶ月で14回の終値ベースでの最高値更新となるなど上値追いの展開となっています。こうしたなか、米国におけるファクター別の騰落率を確認すると、情報技術関連の組み入れ比率が多いモメンタム株指数が過去1ヶ月で17.5%の上昇となっている一方、高配当利回り株指数は勢いを欠いています(2.0%上昇)。ただ、一時的に投資家による利益確定の動きが広がるなど、状況によっては出遅れ感のある株式が再評価される可能性もあると考えられます。そこで、今回は企業の配当に注目し、以下の条件で銘柄をピックアップしました。

<抽出条件>
・S&P500種株価指数に含まれる銘柄(不動産を除く)
・過去12ヶ月の配当利回りがS&P500種指数の配当利回りを上回る銘柄
・1期先、2期先の予想配当成長率がプラス
・過去4週間における予想1株当たり配当の上方修正アナリスト数が多い銘柄
(上方修正アナリスト数は、予想配当の上方修正・下方修正アナリスト数の差(ネット修正人数)、上位15銘柄を抽出)

スクリーニングの結果、米国最大級の総合廃棄物処理・医療廃棄物処理サービス企業のウェースト・マネジメント[WM]が基準を満たしました。同社は、価格設定やコストの最適化、成長プロジェクトからの恩恵により、利益率が拡大しています。
また、無線通信会社のベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]もリスト入りしました。同社は4月27日に第1四半期決算を発表しましたが、通常は業界全体で需要が低迷する傾向のある1-3月期において後払い式携帯電話の契約件数が2013年の同期以来で最大となる5万5000件となったことを明らかにしました。新CEO(最高経営責任者)が期間を通じてトップを務めた最初の四半期でしたが、今回の結果を受けて前向きに評価する向きがありました。
その他では、指数情報の提供を手掛けるエムエスシーアイ[MSCI]も名を連ねています。2026年第1四半期決算では、指数部門と分析部門において同期として資産ベースの手数料が過去最高となりました。ヘッジファンドや銀行・証券会社との取引も好調とされています。
足元の株式相場では株価のパフォーマンス格差が意識されやすくなっていますが、中長期的な資産形成に資する出遅れ銘柄を発掘する機会となる可能性もありますので、銘柄選択の際の参考にしていただければと思います。

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