米調査会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると2026年2月までの米国の上場企業における最高経営責任者(CEO)の交代件数は年初来で79件と、調査開始来で最多となった2025年(通年で446件)に近いペースで推移しています。株主や取締役会による迅速な業績改善に対する期待などが背景とみられます。そこで、今回は2026年にCEOが交代となった企業に焦点をあてて以下の条件に基づきピックアップしました。

<抽出条件>
・S&P500種株価指数に含まれる銘柄(不動産を除く)
・2026年にCEOが交代となった銘柄
・CEO交代後の株価リターンが高い順に15銘柄を抽出

リストのなかで特に印象的な銘柄として小売店を展開するターゲット[TGT]があげられます。同社は店舗の新規出店や改装、翌日配送サービスの拡充といった施策を進めています。加えて、2026年5月には新たなサプライチェーン責任者を指名するなど立て直し策を迅速に打ち出しています。

また、特殊航空機の設計、製造、サービスを手掛けるテクストロン[TXT]もリストに入りました(2026年1月4日にCEO交代)。同社は2026年4月30日に産業部門を分離し、中核となる航空宇宙事業に集中する計画を発表しました。

コスト高など様々な環境変化を経験するなかで、成長を続けるために経営陣の変更を決断する企業が多数みられますが、新CEOの下で事業環境が改善に向かえば、市場からの再評価が期待されます。実際、今回のスクリーニング期間外ではありますが、2025年10月にCEOが交代となったベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]は、4月27日の決算で新CEOの下での新規顧客の増加を示し、市場では業績を前向きに受けとめる向きがありました。このように、経営陣の変更は企業が変貌を遂げるカタリストの一つとなり得るため、注目しておきたいところです。

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