過去最高値を更新し、ダブルトップ形成の可能性は後退
前回の「日経平均の反発継続の条件と注意点」では、「上向きの5日移動平均線上を維持できるかが注目ポイント」としました。また「5日移動平均線上を維持するとともに、モメンタムとシグナルの両方がさらに上昇したり、高水準を維持したりするようであれば、2月26日の取引時間中の高値に接近したり、上回ったりすることが期待されます」と指摘しました。
実際には、上向きの5日移動平均線上を維持したことに加え、モメンタムが高水準を維持したことから、ついに4月16日に日経平均株価は2月26日につけた過去最高値を更新しました。
その後も5日移動平均線上を維持し、59,000円近辺で推移しています。このように、過去最高値を更新したことによって、注意が必要としていたダブルトップ形成への警戒は和らぎました。しかし、どんどん高値を更新している状態ではなく、いわゆる高値もち合いを形成しているのが分かります。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
高値もち合いでの注意点は?
過去最高値を更新したものの高値圏でもち合っていることから、下落への備えは必要です。そのため、注意すべき点は引き続き、上向きの5日移動平均線上を維持できるかどうかが6万円到達のカギになると思われます。
仮に5日移動平均線上を維持すると、上放れへの期待が高まります。その一方で、5日移動平均線を下回って戻せなくなると、5日移動平均線が下向きに変化して、これまでのサポートから上値の抵抗に変化し、緩やかな上昇を続けている25日移動平均線付近まで下落することが考えられます。上値が重たくなって5日移動平均線を下回って戻せなくなったときは、高値もち合いからの下放れに注意したいところです。
モメンタムの水準にも注目
上昇と下落の勢いを示すモメンタムを見ると、前回指摘したように過去の高い水準を上回ったまま高水準を維持しているのが分かります。こうした状況から、今後もモメンタムが高水準を維持することが、日経平均6万円到達の条件となるでしょう。仮にモメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、過去の高い水準を上回ったままで推移すると、上昇の勢いが継続することになり、6万円到達が視野に入ります。
一方で、2本線が低下して過去の高い水準を下回り、そのまま低下が続くと、上昇の勢いが弱まっていることになるため、5日移動平均線上を維持できなくなり、25日移動平均線に接近する可能性も出てくるため、高値掴みや売りそびれには注意が必要です。
果たして終値で日経平均6万円に乗せることができるのか。これらのポイントに注意し、売買判断に役立てたいところです。
