東京市場まとめ
1.概況
日経平均は206円高の59,031円で続伸して、取引を開始しました。米国とイランによる停戦交渉期待から、リスク資産に買いが入りました。中でも、前日の米国市場では主要な半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇した流れを引き継ぎ、国内の半導体関連銘柄が上昇をけん引しました。前引けは771円高の59,596円となりました。
後場は利益確定の売りが出たことで、伸び悩む展開となりました。一進一退で推移した日経平均は、最終的に524円高の59,349円で続伸となりました。
TOPIXは6ポイント安の3,770ポイントで反落、新興市場では東証グロース250指数が2ポイント高の805ポイントで続伸しました。
2.個別銘柄等
ソフトバンクグループ(9984)は8.5%高の5,181円をつけ、続伸となりました。傘下の英アーム・ホールディングス[ARM]が前日の米国市場では5%超上昇したことに加え、人工知能(AI)・半導体関連にとって良好な市場環境が続くとの強気な見方が同社の買い材料となりました。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は1.4%安の2,830.5円をつけ、反落しました。来週4月27-28日に開催予定の金融政策決定会合では、追加利上げを見送るとの見方が強まっており、利ざや改善の期待が後退するといった理由で、銀行株に売りが出ました。
ノジマ(7419)は14.2%高の1,280円をつけ、大幅続伸となりました。21日、日本経済新聞が「家電量販大手のノジマは日立の家電事業を買収する方針を固めた」と報じました。買収により、付加価値の高い商品開発力の強化につながるとの見方が買い材料となりました。
ディスカウントストアの「業務スーパー」を運営する神戸物産(3038)は、6.7%安の2,901円をつけ、年初来安値を更新しました。20日、3月の直轄エリアにおける既存店への商品出荷実績が前年同月比0.3%減であったと発表しました。出荷額の減少を嫌気した売りが出ました。
ライブ配信サービスの「ふわっち」などを手掛けるjig.jp(5244)は、9.0%高の266円をつけ、3日続伸となりました。20日、マッチングアプリを運営するバチェラーデートを完全子会社化すると発表し、これによる今後の収益拡大を期待した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は59,000円台を回復する524円高となりました。先物主導で指数が押し上げられる展開となり、相場全体ではAI関連や半導体銘柄が物色されています。
明日の材料としては、まず、米国とイランにおける2週間の停戦期限到来が挙げられるほか、米上院銀行委員会で次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長に指名されたケビン・ウォーシュ氏の公聴会が予定されています。金融政策運営に関する発言内容が市場の関心を集めそうです。
また、米国ではGE エアロスペース[GE]やユナイテッドヘルス・グループ[UNH]、キャピタル・ワン・フィナンシャル[COF]などの決算発表が予定されています。経済指標では3月の米小売売上高が注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
