東京市場まとめ
1.概況
日経平均は278円高の53,827円と続伸して寄付きました。前日に引き続き、衆議院解散観測が株式市場を支えたほか、ドル円相場が1ドル159円まで円安に推移していたことも輸出関連銘柄の買い材料となりました。前場は一貫して上げ幅を拡大する展開となり、864円高の54,413円と初の54,000円台をつけ前引けとなりました。
後場は高値とあって中ごろに上げ幅を縮小する場面が見られるも、総じて底堅く推移し、最終的には792円高の54,341円で大引け、連日で最高値を更新しました。
TOPIXは45ポイント高の3,644ポイントで続伸、初の3,600ポイントをつけ最高値を更新しました。新興市場では東証グロース250指数が6ポイント安の706ポイントで7営業日ぶりに反落となりました。
2.個別銘柄等
ディスコ(6146)は一時4.8%高の60,160円をつけ昨年来高値を更新しました。13日、日本経済新聞が「2025年4-12月期の連結営業利益は前年同期から5%前後増え、1200億円強だった公算が大きい」と報じ、従来の会社予想を100億円程度上回って一転増益が見込まれることが好感され買いが入りました。
電通グループ(4324)は11.3%安の3,142円をつけ大幅反落となりました。不振の海外事業を巡り「売却交渉から買い手候補が撤退した」と14日、英フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じ、グループ再建の先行き不透明感が強まったとして売りが出ました。
小松製作所(6301)は2.2%高の5,399円をつけ続伸となりました。コマツの堀越健最高財務責任者(CFO)は14日付けの日本経済新聞の取材で、2027年3月期に今期と同水準の値上げを継続する方針を示し、これにより前期比の増益効果は834億円になる見通しで、利益成長期待から買いが優勢となりました。
寿スピリッツ(2222)は4.2%安の1,777.5円をつけ3営業日ぶりに反落となりました。13日、2026年3月期の売上状況を発表し、2025年10-12月は前年同期比8.6%増となったものの、同4-9月累計の前期比8.8%増からは増収率が鈍化したことや、中国からのインバウンド需要の減速が意識されたことで、売りが優勢となりました。
化学品メーカーのMORESCO(5018)は一時15.2%高の1,761円をつけ2018年7月以来、約7年6ヶ月ぶりの高値を更新しました。13日、2026年2月期の第3四半期決算を発表し、販売価格の是正、販管費の抑制が奏功したことで、純利益が前年同期比43%増の11億円となったことから足元の好業績を好感した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均、TOPIXともに連日で最高値更新となりました。高値警戒感が意識され、後場はわずかながら上げ幅を縮小しました。明日に向けて、主力銘柄の決算発表に注目が集まります。
日本では、大引け後に良品計画(7453)、東宝(9602)、SHIFT(3697)ベイカレント(6532)、米国では銀行大手のシティグループ[C]、バンク・オブ・アメリカ[BAC]、ウェルズ・ファーゴ[WFC]などが決算発表予定です。そのほか、米国の経済指標では2025年11月の小売売上高や2025年10月、11月のPPI(生産者物価指数)の発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
