大発会の日経平均株価は1,493円高、TOPIX史上最高値更新

大発会でロケットスタートした2018年のパターンと同じく、2026年大発会を迎えた東京株式市場は大賑わいの展開となりました。大賑わいといっても、個別ベースでみると騰落の濃淡はありますが、日経平均は値がさAI半導体株の上昇がけん引し、1,493円高のもみ合い放れとなりました。TOPIXも強いモメンタムで史上最高値を更新しました。

連休中の米国株式市場や為替市場に波乱がなかったことで、全般的に買い戻しが先行。大発会は弱いという過去のアノマリーや、南米ベネズエラ情勢の悪化を警戒する、やや引き気味の買い方が寄り付き前にいたからこそ、場中の上昇に便乗する買い物を残し、買いが買いを呼ぶ先物主導の展開につながった面もあるとみられます。2025年は日経平均が1,000円超の幅で上昇したのは10回ありましたが、2026年の初めに再び実現したことは先行きに自信を持てる心強い事象となります。

一方、今週(1月5日週)は週末のオプションSQを控える中、米国では週末の12月雇用統計までにも注目度の高い指標の発表が多く、週後半に向けては積極的に上値を追いづらい環境でもあります。週前半で買いが一巡した後は、3連休を前に売りに押される展開も想定しておきたいところです。

2018年も2026年も前年もみあいからのロケットスタート

さて、冒頭に記載した、大発会でロケットスタートした2018年のケースは、その後はどんな動きをしたのか?大発会の日経平均は3.3%程度の上昇率で高値引け(23,506円)となり、1月23日の高値24,124円まで上昇が続きました(図表1)。

【図表1】2018年の大発会後の推移(日経平均)
出所:QUICK Astra ManagerよりDZHフィナンシャルリサーチ作成

しかし、2月の急落を交え、3月23日には20,617円まで下落する場面がありました。当時は2017年の11月前半まで勢いよく上昇した後のもみ合いからのロケットスタートでした。

今回も2025年11月前半に史上最高値を更新した後のもみ合いからのロケットスタートです。経済環境や外部環境は当時の状況とは違いますが、同じパターンを想定しておいてもよいかもしれません。

潜む地政学リスク、上値の重荷に

なお、南米ベネズエラ情勢に関しては、2025年12月29日の時点で米国によるベネズエラ港湾地域への攻撃が伝えられていました。年明けの大規模攻撃やマドゥロ大統領の拘束は特に目新しい悪材料ではなく、短期的に市場を不安定化させるような要因ではないと思います。

ただ、イランでの大規模抗議デモを巡り、トランプ米大統領が米国の介入を示唆しているほか、ウクライナ情勢や台湾有事など地政学リスクを増幅させる潜在要因は多く、2026年の株式市場には忘れたころに台頭する悪材料として上値の重荷となるでしょう。