トレンドラインをめぐる攻防が継続中
前回のコラム「【日本株】高市トレードとAI相場は一旦終了か?」では、「トレンドラインと株価水準」について解説しました。また「トレンドライン上を維持できるか、あるいは下回ってしまうのかの攻防が行われていると考えられ、トレンドライン上を維持できるかどうかが、調整が長引くかどうかのカギになると思われます」とも指摘しましたが、その後も上向きのトレンドライン上で推移しています。
ただ、緩やかな上向きを続ける25日移動平均線に押し返されて上値を抑えられており、引き続き、トレンドラインをめぐる攻防が継続していると考えられます。そのため、今週(12月1日週)も25日移動平均線とトレンドラインのどちらをブレイクするかが注目ポイントになりそうです。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
仮に上向きのトレンドライン上を維持するようですと、いずれ25日移動平均線を上回ることになるため、持ち合いから上放れへの期待が高まるとともに、5万円台を再び回復して上昇トレンドが発生するのではないかと思われます。
一方で、トレンドラインを下回って戻せなくなるようですと、トレンドラインが上値の抵抗に変化するとともに25日移動平均線が下向きに変化し、25日移動平均線も上値の抵抗となり、11月19日につけた安値(48,235円)に接近したり、割り込んだりすることが視野に入り、年末高の可能性が後退することになるのではないかと思われます。したがって、トレンドライン上を維持することが、年末高に向けた必須条件と言えます。
モメンタムは横ばいへ変化
一方で、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、横ばいから徐々に水準を切り上げているのが分かります。こうした状況から、下落の勢いが少しずつ弱まっていると考えられます。そのため、今週(12月1日週)は2本線の水準が切り上がるかが注目ポイントです。
仮に2本線の水準が切り上がり、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインに接近したり、上回ったりするようですと、下落の勢いがさらに弱まるとともに上昇の勢いに変わることが期待されます。その反面、2本線が上昇しても限定的だったり、下向きに変化して水準が切り下がったりするようだと、下落の勢いが再び強まってトレンドラインを下回ったり、11月19日の安値に接近したり、あるいは割り込んだりすることが考えられ、要注意です。
12月相場に入って、掉尾の一振への期待が高まるなか、株高につながるのか、トレンドラインとモメンタムの水準に注目し、売買判断に役立てたいところです。
