トレンドラインをめぐる攻防
11月最終週となりました。11月の日経平均株価は月初に取引時間中の最高値をつけ、その後、調整局面入りしています。調整局面入りしているテクニカル的な根拠として挙げられるのが、25日移動平均線を割り込んだままで推移していることと、下向きに変化した5日移動平均線が25日移動平均線を下回るデッドクロスが発生し、株価の上値を抑えていることです。
こうした2つの値動きから日経平均は調整局面入りしていると考えられますが、さらに調整が長引くのか、また調整が長引く場合、さらに株価水準が切り下がるのか、あるいは日柄調整となるのかが気になるところです。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
今後の展開はトレンドラインを維持できるか、下回るか次第
そこで今回も取り上げるのが、トレンドラインと株価水準です。トレンドラインは高市トレードがスタートして上放れた時点から、それまでの上値抵抗線からサポートラインに変化していると考えられますが、11月25日時点でそのトレンドラインに接近して株価の下落が止まっています。
こうした状況から、トレンドライン上を維持できるか、あるいは下回ってしまうのかの攻防が行われていると考えられ、トレンドライン上を維持できるかどうかが、調整が長引くかどうかのカギになると思われます。
仮にトレンドラインを下回って戻せなくなるようですと、トレンドが再び上値の抵抗に変わり、下向きの5日移動平均線とともに上値を押さえることが考えられるため、株価水準がさらに切り下がるとともに、10月31日につけた終値ベースの高値を更新するためには時間が必要になるのではないかと考えます。
また、10月はAIや半導体関連株も大きく上昇していたため、トレンドラインを下回って戻せなくなるようですと、AIと半導体関連相場も一旦終わりを告げることになるのではないでしょうか。
一方で、トレンドラインを割り込んでもすぐに上回ったり、トレンドライン上を維持して推移したりするようですと、中長期の上昇トレンドに変化はないと考えられることから、高値更新の可能性が高まるのではないかと思われますので、トレンドラインの攻防の結果をしっかり確認する必要があります。
下落の勢いが徐々に強まる展開か?
上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が下向きに変化して3連休明けの11月25日の取引を終えています。こうした状況から、モメンタムの水準が切り下がるかどうかが、トレンドライン上を維持できるか、あるいは下回って戻せなくなってしまうのかのカギになると考えられます。
仮に2本線が低下して水準を切り下げるようですと、下落の勢いが強まり、トレンドラインを割り込むことが視野に入るため、押し目買いは控えるか、下げ止まりを確認してから行う必要があります。
一方で、2本線が上向きに変化して上昇するとともに、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを上回って維持するようですと、上昇の勢いが強まってトレンドライン上を維持することが期待されます。
今週(11月24日週)は11月最終週となる中、株価がトレンドラインを上下どちらに放れるのか、今後の日経平均の動向を探る上で重要な週になると思いますので、結果を見逃さないようにしたいところです。
