11月に入り日経平均は伸び悩む推移が続いています。年末に向けてイベントなどを概観すると、11月28日のブラックフライデーや年末商戦など小売業を中心とした販促企画が予定されており、冬のボーナスの時期と相まって消費の活性化が予想されます。

そこで今回は、TOPIX小売業指数を構成する144銘柄に注目し、アナリストの業績予想に基づく今期の増益率、増収率、および予想PERなどをまとめてみました。スクリーニングは、144銘柄のうちアナリストにより今期の業績予想が示されており、かつ時価総額の大きい15銘柄をピックアップしています。

リストを見ると、無印良品を展開する良品計画(7453)、スシローのFOOD&LIFE COMPANIES(3563)、ドラッグストアのスギホールディングス(7649)の3社が10%以上の増収増益が見込まれています。なかでもスギホールディングスの予想PERは、過去5年間のパーセンタイル値(※)が19%と過去と比較して割安感もあり、注目できる銘柄と考えられます。

(※)パーセンタイル値はデータを小さい順に並べた際に、ある値が全体の何%の位置に相当するかを表す数値で、50%が中央値となり、ここでは大きくなるほど該当期間における割高さを示します。

14日RSIをみると、テクニカルな面での売られすぎと判断される銘柄は少ないものの、年末にかけての消費動向から、小売セクターに注目してみても良いかもしれません。

【日本】年末商戦などを控える小売セクター大型株の今期業績予想や予想PERはこちらからチェック