実績PBR(株価純資産倍率)が特に低い銘柄をピックアップ

3月の株主優待対象銘柄は、全体で884銘柄に上ります。3月は主要企業の決算期であるため該当銘柄が多く、株主優待だけでなく配当などの権利獲得に向けた動きが活発になる時期です。(なお、配当取り前後の株価変動については、吉野貴晶によるマーケットクオンツ分析「【日本株】配当取りは本当に有効か?3月相場のパフォーマンスを検証」にて詳細に分析されているので、こちらをご参照ください。)

本稿では株主優待に注目し、3月の優待対象銘柄のうち実績PBRが低い企業に焦点を当てました。具体的には流動性を考慮し、TOPIX500に採用されている銘柄の中から、実績PBR(株価純資産倍率)が特に低い5社を選出しています。選定の結果、輸送用機器セクターでは日産自動車(7201)と本田技研工業(7267)、鉄鋼セクターではJFEホールディングス(5411)と日本製鉄(5401)、さらに複合機メーカーのリコー(7752)が該当しました。

3月に入り、中東情勢の緊迫化を背景に株式市場はやや軟調な展開となっています。このような調整局面では、株価の妥当性や企業価値の中長期的な視点に改めて注目すべきと考えています。東証によるPBR改革の動きや、国内外のアクティビストによる株主提案が常態化しつつあります。こうした中、大型株でありながらPBRが依然として低水準にとどまる企業に注目してみてもよいかもしれません。

なお、紹介した銘柄の3月の権利付き最終日は3月27日です。

TOPIX500構成銘柄のうちPBRが低い3月優待銘柄はこちらからチェック