【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 47,457.22  ▼797.60 (11/13)
NASDAQ: 22,870.36  ▼536.10 (11/13)

1.概況

前日の米国市場は主要3指数が揃って下落しました。AI関連銘柄を中心に売りが出て、相場全体の重荷となりました。

ダウ平均は80ドル安の48,173ドルで取引を開始すると、その後は終始、下落基調での推移となりました。前日には、終値で初めて48,000ドル台に乗せたことで、それまで4営業日で1,342ドル上昇していたこともあり、利益確定の売りが優勢となったダウ平均は最終的に797ドル安の47,457ドルと5日ぶりに反落して取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は536ポイント安の22,870ポイントで3日続落となりました。下落率は2.3%でした。S&P500株価指数も113ポイント安の6,737ポイントで5日ぶりに反落しました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうちエネルギーの1業種のみ0.3%高となりました。一方で10業種が下落し、中でも一般消費財・サービスが2.7%安、情報技術が2.4%安と景気敏感セクターの売りが目立ちました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中8銘柄が上昇しました。シスコシステムズ[CSCO]が4.6%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。続いてナイキ[NKE]が2.9%高となったほか、メルク[MRK]とシェブロン[CVX]が1%台の上昇となりました。一方で22銘柄が下落し、ウォルト・ディズニー[DIS]が、2025年7-9月期の決算にて売上高が市場予想を下回ったことが嫌気され、7.8%安となりました。また、ゴールドマン・サックス[GS]が4.0%安となったほか、4銘柄が3%台の下落となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、ディスカウントストアのダラー・ツリー[DLTR]はアナリストの投資判断と目標株価引き下げが伝わり、2.9%安となりました。また、スターバックス[SBUX]は、プロモーションイベント中に従業員1,000人以上がストライキを開始し、0.9%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比0.04%高い4.12%となりました。14日朝のドル円は154円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

前日の米国市場はハイテク株を中心に下落が目立ち、主要3指数が揃って下落しました。これを受けて、本日の日本市場は下落してのスタートが予想されます。一方で、154円台と円安基調で推移するドル円や好決算銘柄は相場の支えとなるでしょう。

決算発表は大詰めで、取引時間中には東レ(3402)や横浜ゴム(5101)などの決算発表が予定されており、また大引け後には三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などメガバンクの決算が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)