おそらく年内最後のスペシャル・ウィーク 日米首脳会談は相場の好材料

今週は重要イベント満載の一週間。まず28日には日米首脳会談、続いて日米の中銀会合がある。米連邦公開市場委員会(FOMC)が28-29日、日銀の金融政策決定会合が29-30日に開催される。日米主要企業の決算発表も目白押しだ。おそらく年内最後のスペシャル・ウィークとなりそうだ。

日米首脳会談は相場の好材料になるだろう。高市さんはトランプ大統領と親交の厚かった安倍・元総理の後継者とみなされているし、積極財政を掲げている点や防衛費増額でもトランプ大統領の気に召されるだろう。防衛関連銘柄などが動意づき、日経平均は週明け早々にも5万円の大台をつけにいく公算が高いと考える。

日経平均は5万円でとどまらず、5万1000円程度まで上昇か

FOMCでは25bpsの利下げが予想されている。日銀会合は現状維持がコンセンサス。一部に日銀の利上げを予想する向きもあるが、高市政権発足から間もないこのタイミングで、かつ市場への刷り込みもできていない状況で、あえて市場にサプライズを与えるようなことはしないだろう。日米の中銀会合は無難に通過し、為替も大きな変化はないだろう。想定通りの米国利下げ、日銀現状維持となれば市場はそれを好感し、株価の追い風となる。今週の日経平均は5万円でとどまらず、5万1000円程度まで上昇する余地がありそうだ。

日米主要企業の決算発表が目白押し

決算発表も日米で本格化する。米国ではアルファベット[GOOGL]、マイクロソフト[MSFT]、アップル[AAPL]、アマゾン・ドットコム[AMZN]などいわゆるGAFAMの大手ハイテク企業の決算がある。日本では、27日にキヤノン(7751)、28日にアドバンテスト(6857)、29日にキーエンス(6861)、日本電気(6701)、ディスコ(6146)、小松製作所(6301)、30日に日立製作所(6501)、富士通(6702)、武田薬品工業(4502)、ルネサスエレクトロニクス(6723)、パナソニック ホールディングス(6752)、JR 東日本(9020)、31日に東京エレクトロン(8035)、三菱電機(6503)、第一三共(4568)、村田製作所(6981)、デンソー(6902)、ファナック(6954)、住友商事(8053)、TDK(6762)、住友電気工業(5802)、レーザーテック(6920)、SCREENホールディングス(7735)などが決算を発表する。やはり注目は半導体製造装置だが、フィジカルAIの進展期待でキーエンス(6861)、日本電気(6701)、富士通(6702)、村田製作所(6981)、ファナック(6954)、TDK(6762)などにも注目したいところだ。

予想レンジは4万9000円-5万1000円とする。