【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 46,315.27  △172.85 (9/19)
NASDAQ: 22,631.48  △160.75 (9/19)

1.概況

先週末の米国市場は主要3指数が揃って最高値を更新しました。FRB(米連邦準備制度理事会)が利下げを続けることで、米経済を支えるとの見方が引き続き買いを促したほか、米中首脳が電話協議し、両国間の課題について引き続き対話を続ける姿勢を示したことが株式市場を支えました。

ダウ平均は、68ドル高の46,211ドルで取引を開始しました。取引開始後、早々に下げに転じる場面がみられ、前半は方向感に欠ける展開となりました。しかし、中ごろから徐々に上げ幅を拡大したダウ平均は、最終的に172ドル高の46,315ドルで取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は160ポイント高の22,631ポイント、S&P500株価指数は32ポイント高の6,664ポイントで取引を終え、3指数は連日での最高値更新となりました。

2.経済指標等

主な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種が上昇しました。情報技術が1.2%高となり、セクターの騰落率トップとなりました。そのほか6業種は1%未満の上昇となった一方で、4業種が下落となりました。中でもエネルギーが1.3%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中14銘柄が上昇しました。アムジェン[AMGN]が3.5%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。アップル[AAPL]も3%台の上昇となったほか、マイクロソフト[MSFT]など計4銘柄が1%台の上昇となりました。一方で16銘柄が下落し、ナイキ[NKE]とシェブロン[CVX]が1%台後半の下落率となりました。ウォルマート[WMT]も1%台前半の下落となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、運送会社のフェデックス[FDX]が良好な決算内容を好感した買いが続き、2.3%高となりました。また、アナリストの目標株価引き上げが伝わったテスラ[TSLA]は2.2%高となりました。一方で、住宅建設のレナー[LEN]は、第4四半期の出荷見通しが市場予想を下回ったことが嫌気され、4.2%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日から0.02%高い4.12%となりました。22日朝のドル円は147円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

主要3指数が連日で最高値を更新しており、米国株の強さがうかがえます。先週末の日本市場は、日銀の保有ETF売却決定が売り材料となるも、節目の45,000円台を維持しており、地合いは悪くない印象です。一方で、上抜けする材料には欠け、日本市場は小動きでのスタートが予想されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)