日本時間6月22(日)早朝、米国がイランの核施設3ヶ所を攻撃しました。
トランプ米大統領はホワイトハウスでの演説のなかで、この攻撃の目的について「我々の目的はイランの核濃縮能力を破壊し、核の脅威を阻止すること。攻撃は軍事的に見事な成功を収めた」と述べています。これを受けてイラン国会はホルムズ海峡封鎖を求める方針を承認、最高指導者ハネメイ師らの決断次第の状況です。
ホルムズ海峡の封鎖は、この海峡を通過した原油の輸入に依存している日本や中国といった国々に甚大な影響を与えるでしょう。イランの今後の動向に注意が必要です。
BTC(ビットコイン)は目先、底が入ったか?1,530~1,540万円がターゲットに

BTC/JPY日足チャート分析です。この週末は大きなリスクオフ相場でしたが、6月22日(日)夜~6月23日(月)朝方の下落で、目先ボトムを打ったような値動きをしています。
BTCは6月23日の東京時間から急落し、一時SMA200(橙)が推移する1,400万円台前半まで下落し、高値から10%以上の下落しました。しかし、現状は大きく戻し始めています。ドル建てでは98,000ドル付近と10万ドルを割り込んだものの、その後反発し、再び10万ドル以上に回復しました。
ホルムズ海峡封鎖については、簡単に最終決定が下るとは思えません。特に中国との協議が重要になってくるため、少し時間がかかるでしょう。よって、数日ほどリスクオンで推移する期間があるのではないでしょうか。
そこで大きな上昇が期待できるかもしれません。こうした緊迫した紛争時には急落急反発が起きやすいため、投資機会が訪れる可能性もあります。個人的には、SMA30までの価格回復を予想しています。

BTC/JPY4時間足チャート分析です。並行チャネルレンジ内で推移しており、上値の目処は上限の下降ラインを予想します。
目先ターゲットは1,530~1,540万円を予想しており、SMA90(水色)とSMA200(橙)が推移するポイントが利益確定ポイントでしょうか。下降トレンドラインは似たような価格帯で推移しており、テクニカル的な条件が豊富でもあります。
個人的には一旦の上値はここで抑えられると想定し、利益確定を狙う戦略です。これより大きな上昇に転じてしまう場合は様子見でしょう。
ETH(イーサリアム)の戻りはSMA30までか?

ETH/JPY日足チャート分析です。SMA90(水色)~SMA200(橙)の上下に挟まれたレンジ相場でしょうか。
有事の際にはアルトコインの価格維持は厳しく、さらなる下落も想定されます。6月22日はSMA90(水色)で価格がサポートされました。SMA90-SMA200のレンジ相場も想定したいところですが、そこまで回復が進むとも思えません。そのため、SMA30(黄色)を想定した反発を高値に、戻り売り戦略を取りたいと考えます。
MACDは0.00付近にまで下落し、調整完了となりました。ここからのトレンド発生は大きく続く可能性があります。戻ったところからの反落する場合は2025年の安値への再挑戦となるでしょう。大幅下落にも注意しながら、少額での戻り売り戦略が良いのではないでしょうか。個人的には大きなリスクオン相場の開始は10月以降とみているため、9月上旬までは戻り売り相場優勢でしょうか?
BTCは買い方向、ETHは売り方向でヘッジをかけた運用を心がけていきたいと思います。