4月21日東京時間から米/ドル円下落でスタートし、4月18日(金)クローズと比較すると、本稿執筆時点(4月21日午前)は1.5円程度の下落となっています。

理由としては、加藤勝信財務相とベッセント米財務長官が4月24日に会談を行い、為替問題についても協議すると報道されたのがきっかけとみています。24日の日米財務相協議では、ベッセント米財務長官が円安問題について触れるかがポイントとなりそうです。

先週の米ドル/円の上値の重さを考慮すると、米ドル/円レートについてコメントがあるのではないでしょうか。今週後半には140円を下回るかもしれません。

また、ユーロ/米ドルに加え、ゴールドやビットコインの上昇が顕著です。しかし、東京時間前場の株式市場は少し下落で始まっており、米国株のプレマーケットも下落となっていることから、株安・ビットコイン高という珍しい値動きとなっている状況です。

米国からの資本が流出し、こうした値動きが続いているのかもしれません。この流出先に対して、BTCはようやく選好されつつあるように感じられます。

BTC(ビットコイン)は1ヶ月平均線を間もなく突破か? 

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足チャート分析です。SMA30(黄)の上値で今月は押さえ込まれていましたが、ようやく抜けてくるかもしれません。ここを突破できると、目先SMA90(水色)とSMA200(橙)が推移するポイントまで視界良好です。1300万円付近までの価格回復に期待して、買いトレードを継続していきたいと考えます。

また、明日4月22日にはSMA90がSMA200をデッドクロスする位置まで来ました。時間の経過とともにSMA90が徐々に下振れてくるため、SMA90を上値の目安として4月下旬は意識しておくことも重要でしょう。

個人的に米ドル/円の下落相場はまだ続くと考えているため、BTC/USDよりも上値は重くなりやすいのではないでしょうか。よって、こまめな利食いを繰り返しながらのトレードがよいかもしれません。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY4時間足チャート分析です。先週(4月14日週)と同様、日足のSMA30と4時間足のSMA200が重なったポイントで推移しており、ブレイクタイミングが同一となってきました。

目先、ここはレジスタンスになりやすいポイントのため、本日4月21日中に一気に抜けてくるかは定かではありません。ただ、抜けた場合は勢い余って、もう20万円程度ジャンプしそうです。そこがショートカバーで上昇した目先トップになる可能性もありますが、この値動きは今週前半に期待しています。

よって、1240-1250万円あたりで短期的な天井をつけると予想します。さらにその後、15-20万円下落したところが買い場になると思われるため、SMA200がサポートになるといった形での押し目買いの再エントリーも個人的には意識しています。今週前半にこの値動きに期待した回転売買を狙ったトレードを試みる予定です。

ETH(イーサリアム)の1ヶ月平均線はまだ上

【図表3】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETH/JPY日足チャート分析です。SMA30はBTCと比較してまだ高い位置で推移しており、テクニカル的にはやはりボトムを脱し切れていない状況です。この角度なら、25万円付近までの上昇から再度上値が重くなる可能性が高いため、戻り売りを意識していきたいと思います。

ただ、ここから8%上昇した位置となるため、BTCの上昇を終えたタイミングからETHの戻り売りを再開していくのがよいかもしれません。MACDのダイバージェンスもおそらくその頃には解消されて0.00ラインまで戻ってきていることでしょう。よって売られすぎシグナルが解消され、下落トレンド再開の起点にもなりやすそうです。この値動きに注目しながら、今週末から月末にかけて売り場探しを行いたいと考えています。

今週の戦略は、BTCは目先買い目線、ETHは戻り売り目線でいきたいと思います。