4月新年度相場入り。トランプ関税ショックで大波乱の幕開けです。先週からMoney Forwardにログインするたびにみるみる資産が減っているのには辟易としていますが、長く投資を続けているとこうしたショックはままあることです。とにかくジタバタしないことが肝要ですね。
暴落といえばコロナパンデミック。2020年の世界の株式市場の下落でも随分資産は目減りしましたが、その後の世界の中央銀行の利下げと各国の巨額の財政出動で資産価格は大きくリバウンド。この時、米国株下落はわずか1ヶ月ほどで終焉し、その後株価はV字回復となりました。
直近では2022年、米国のインフレを一時的とみなして利上げ開始が遅れたFRBは、なんと0.75%の利上げを4回も繰り返すという猛烈な金融引き締めを実施。この時のほうがきつかったですね。何しろ利上げ(引き締め)サイクルが長期化するものだから米国株下落も長く続いたのです。S&P500は10ヶ月もの期間ダラダラと下落が続きましたが、しかしその後2023年、2024年と米国株のパフォーマンスは年間20%を超える強さを見せました。
要するに、下がる時期があっても「株はいずれ上がるもの」と考えます。トランプ政権も、来年の中間選挙に向けてこのまま株安を放置することはないでしょう。選挙に向けた株高を演出するために発射台を低く演出しているという指摘も。ドン底で株を拾うのは難しいですが、大事なことはNISAや投資信託の積立設定を一切変えないことです。下がっている時に粛々と変わらず投資を続けることが、市場が立ち直った際に大きな利を得ることができる、ということを長期投資家は知っています。
ひとつ後悔があるとすれば、バフェットのようにもう少しキャッシュポジションを増やしておくべきだったということでしょうか。株が安く買える好機だというのに、あまりキャッシュがないのが…。毎度のことながら反省しております。
- 大橋 ひろこ
- フリーアナウンサー
-
フリーアナウンサー/ナレーター/個人投資家。福島県出身。アナウンサーとして経済番組を担当したことをきっかけに自身も投資を始め、現在では個別株、インデックス投資、投資信託、FX、商品先物と幅広く投資している。個人投資家目線のインタビューに定評があり、経済講演会ではモデレーターとして活躍する。自身のトレードの記録はブログで赤裸々に公表しておりSNSでの情報発信も人気。一時期は海外映画やドラマの吹き替えなど声優としても活動していたが、現在は経済番組に専念。現在ラジオNIKKEIなどで経済番組レギュラーを多数抱え、キャスターとしても多忙な日々を送っている。