米大統領選挙は、いよいよ11月5日(日本時間は5日夜)から投票が始まります。6日の昼過ぎにもなれば勝敗の行方も少し見えてきているかもしれません。
米大統領選挙の日は為替市場も株式市場も動きが大きいものです。BTCも乱高下を繰り返すのではないでしょうか。トランプ氏はこれまでブロックチェーンやビットコインを後押しする発言をたびたびしており、暗号資産業界にはトランプ氏の支持者が多いと言われています。トランプ米大統領誕生となれば大きく上昇するという期待から、ビットコインは最近買われていました。世界中のWEB3.0関係者が、トランプ米大統領誕生の瞬間を待ちわびているかもしれません。
一方で、ハリス氏が米大統領に選出された場合、暗号資産に対しては失望売りも大きなものになると考えられるため、大きな下落も想定してポジション管理していかなければなりません。いずれにしても、米大統領選挙時は動きが大きくなるため資金管理には十分な注意が必要でしょう。
BTC(ビットコイン)は1000万円前後のサポートを意識すべきか?
BTC/JPY日足チャート分析です。1120万円を超えて史上最高値を円建てベースで更新しました。その後、100万円ほどの調整下落となっています。過去の傾向をみると、久しぶりの史上最高値更新前後の値動きは、一度レジスタンスで反落し、短期的に10%程度の調整下落が入っていることが多いようです。今回もそのパターンとなっていたと考えられます。
そのため、個人的にはそろそろ調整を終えたと判断しています。さらに下押しする場合は1000万円付近にサポートラインが引けるため、この手前から指値注文を狙っていくとよいかもしれません。今週の押し目買い水準はこの価格で想定したいと思います。
BTC/JPY4時間足チャート分析に切り替えます。下降トレンドラインはまだ右方向に抜けてきていません。この水準を上抜けしてくると、テクニカル的には再上昇の合図になります。
SMA200(橙)は1000万円弱で推移していますが、11月6日には1000万円を超えてきていると予想します。
日足レベルでもサポートラインが引きやすいことから、この水準からのエントリーは条件が良さそうです。明日11月6日の米大統領選開票時にハリス氏またはトランプ氏が優勢といった報道によってセル・ザ・ファクト的な値動きが出た際に、この水準で拾うことをあらかじめ狙っておくとよいかもしれません。
ETH(イーサリアム)、テクニカル形状は下落開始を示唆
ETH/JPY日足チャート分析に移ります。ウェッジを形成したいところですが、下方向に抜けてきてしまいました。BTCに連れ高になると予想しますが、テクニカル的な形状は良い印象が持てません。36万円付近の水平サポートも抜けつつあるので、35万円割れは意識しておいた方がよいのではないでしょうか。
MACDも再びマイナス圏に突入を開始しそうです。米大統領選挙以降、セル・ザ・ファクト的な動きが一段と加速する場合は、現状価格から5-10%程度は許容しておいた方がよいかもしれません。いずれにしてもテクニカル的には下落トレンド開始の形状になっているので、押し目買いは見送った方がよさそうです。個人的には、日本時間11月6日15時-17時頃に状況を確認してから参戦しようと考えています。