【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 39,853.87  ▼504.22 (7/24)
NASDAQ: 17,342.41  ▼654.94 (7/24)

1.概況

米国市場は決算を発表した主力ハイテク株が急落するなか、他のハイテク株にも売りが広がり大幅続落となりました。147ドル安でスタートしたダウ平均は朝方に410ドル安まで下落した後一旦下げ渋りましたが、大きく戻すことなく引き続き軟調に推移すると引けにかけて一段安となり結局504ドル安の39,853ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も654ポイント安の17,342ポイントとなっています。

2.経済指標等

6月の米新築住宅販売件数は年率換算で前月比0.6%減の61万7000戸となり市場予想を下回りました。7月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値も49.5と好不況の境目である50を下回り市場予想を下回っています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が下げ、情報技術が4%余り下落したほか、一般消費財・サービスとコミュニケーション・サービスも4%近く下げています。また、資本財・サービスが2%を超える下落となり、不動産と素材、金融も1%以上下げています。一方で公益事業やヘルスケアなどの4業種が上げ、公益事業は1%以上上昇しています。

4.個別銘柄動向

テスラ[TSLA]が決算で1株利益が市場予想を下回ったことで急落し12%を超える下落となったほか、同じく決算を発表したグーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]も動画投稿サイト「YouTube」の広告収入が伸び悩んだことが嫌気され5%安となりました。他の主力ハイテク株にも売りが波及し、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ[META]が5%以上下げ、マイクロソフト[MSFT]も3%を超える下落となりました。アマゾン・ドット・コム[AMZN]、アップル[AAPL]も3%近く下げています。半導体関連株も売りが目立ち、半導体株ではブロードコム[AVGO]が7%を超える下落となり、エヌビディア[NVDA]とアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]、クアルコム[QCOM]も6%以上下げています。インテル[INTC]とマイクロン・テクノロジー[MU]も3%を超える下落となっています。半導体製造装置株ではKLA[KLAC]が6%を上回る下落となり、アプライド・マテリアルズ[AMAT]も6%近く下げました。ラム・リサーチ[LRCX]も5%余り下落しています。また、英半導体設計大手のアーム・ホールディングス[ARM]も8%以上下げています。さらにビザ[V]が決算で売上高にあたる営業収益が市場予想を下回ったことで4%安となり、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。一方でディフェンシブ銘柄の一角が買われ、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]が2%以上上げ、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%高い4.28%となりました。ドル円は153円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米ハイテク株安を受けて大きく下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は節目の39,000円を大きく割り込み下げ幅を広げ、下値模索の展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)