東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は6日続落となりました。257円安の39,336円で寄り付いた日経平均は直後に330円安の39,263円まで下落した後持ち直すと9時40分過ぎにプラスに転じましたが、48円高の39,643円で伸び悩むとマイナスとなり85円安の39,508円で前場を終えました。

196円安の39,397円でスタートした後場の日経平均は一段安となりさらに下げ幅を広げると14時50分に497円安の39,096円まで下落し結局439円安の39,154円で取引を終えています。

こうしたなか新興市場も安く東証グロース市場250指数が下落となっています。

2.個別銘柄等

第1四半期決算を発表したニデック(6594)が一時8.3%高となりました。精密小型モータ事業でHDD用モータの需要が回復傾向にあるほか、AIサーバ向け水冷システムの需要が急激に拡大していることなどから2300億円とみていた通期の営業利益の見通しを2400億円に上方修正したことに加え、9月末を基準日として1株を2株に分割すると発表したこともあり上げ幅を広げました。

サンケン電気(6707)も一時20.3%上昇しストップ高となり年初来高値を更新しました。米半導体子会社のアレグロ・マイクロシステムズ[ALGM]の一部株式を売却すると発表し、売却を通じて得た資金を自社株買いなどに充てるとしたことで買いを集めました。

レンズ製造大手のタムロン(7740)も一時9.6%高となりました。販売が計画を上回って推移していることに加え、円安や原価低減効果もあり上期の営業利益の見通しを84億円から108億円に引き上げたことで大幅高となりました。

イーグル工業(6486)も一時12.1%高となり年初来高値を更新しました。自動車・建設機械業界向け事業が欧州において当初予想を上回る見込みであることから通期の営業利益の見通しを82億円から95億円に上方修正したことで買いを集めました。

また、東証スタンダード市場では九州イオン(2653)が一時8.9%高となりました。株主優待制度を拡充すると発表したことを好感した買いが入りました。

一方で三菱自動車工業(7211)は一時10.0%安となりました。主力の東南アジア市場で販売店向けの需要が低迷したことや、北米で販売対策費用がかさんだこともあり第1四半期の営業利益が前年同月比で21.3%減となったことで売りが膨らみました。

抵抗器大手のKOA(6999)も一時12.5%安となり年初来安値を更新しました。産業機向け抵抗器の売り上げの回復が遅れていることなどから第1四半期の営業利益が前年同月比で73.4%減となったことで大幅安となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は439円安となりました。大型ハイテク企業の決算発表を前に持ち高調整の売りが出て昨日の米国市場が反落となったことから続落となりました。

朝方は4月以降サポートとなってきた100日移動平均線(39,273円)を下回ったところで下げ渋ると小幅にプラスとなる場面もありましたが、一時154円台前半まで進んだ円高もあり後場に入って一段安になると100日移動平均線を割り込み下げ幅を広げました。

そのため警戒ムードがさらに強まりそうですが、小幅反発となった16日を挟んでこの8日間で3,000円以上も下げていることや、75日移動平均線(39,098円)を引けで維持したことから明日以降の自律反発に期待したいところです。

なお、日本時間の23時には6月の米新築住宅販売件数が発表される予定です。また、24日の米国ではIBM[IBM]などが決算発表を予定しています。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)