ハイテク関連や半導体関連が上昇すれば、日本株全般の上値期待が膨らむ
日本株は12月相場入り。日経平均は上値を抑えられる地合いが続いており、下値は38,000円台を維持することがやっとのムードが漂っていますが、見直し買いの機運が高まるかが焦点となります。
米ドル円相場は急速に円高への揺り戻しが生じていますが、1ドル=150円を割り込んだことで短期的には円高一服の動きが生じやすいでしょう。また、11月堅調だったダウ平均やS&P500には高値警戒感が強くなる一方、出遅れ感のあるハイテク関連や半導体大手エヌビディアを中心とした半導体関連の上昇がみられると、日本株全般の上値期待が膨らみそうです。
11月相場は、日経平均株価は反落しましたが、小型株で構成されるグロース250指数は3ヶ月ぶりに反発で終えました。グロース250指数は11月の最終日に陽線を形成してほぼ高値圏で終えており、続く12月相場に期待をつなげる格好となりました。
依然として、マザーズ指数であった時の2020年10月高値(1368.19ポイント)を始点とした長期の弱気相場から脱するには時間を要することが予想されます。しかし、この先の数ヶ月という時間軸の視点では強気に変化していく可能性もあるため、このタイミングで銘柄選択をしておく必要があります。指数が上昇しても、上がりやすい銘柄もあれば指数上昇についていけない銘柄も多数あるでしょう。そこで、グロース市場の銘柄スクリーニングを行いました。
グロース市場の銘柄スクリーニングで絞り込んだ時価総額上位5位
まずは、「11月末時点の株価が上昇基調にある短期線の25日移動平均線を上回っていて、同線とのかい離率が10%未満、今期の最終損益予想が20%以上の増益銘柄」に限定しました。これでグロース市場全体の約1割に絞り込みます。
ただし、25日移動平1割均線だけが上昇していても、中期線が下落基調にあると株価が上昇しても持続性が薄いため、「中期の75日移動平均線が上昇していること、また日本株全体が急落した8月の直前の高値を1度でも超えたことがある」という条件も加え、さらに絞り込みました。その中で時価総額が大きい上位5位までを示したものが以下になります。あくまでも、参考銘柄となります。
トライアルホールディングス(141A)、AnyMind Group(5027)、タスキホールディングス(166A)、クラウドワークス(3900)、日本情報クリエイト(4054)です。