4月19日は日経平均株価が1000円を超える下落となりました。変化率-2.66%は1970年以降の日足データでは-2σを超える発生確率2%程度のイベントです。2022年9月以来の下落率であり、新NISA開始以降では一番大きな下落となりました。中東地政学リスクに関しては欧州時間では一旦落ち着いたようですが、予断を許さない状況は続いています。

成長に沿った推移が期待される株式市場において、リスクシナリオはいつも囁かれています。先週末のNY連銀のサーベイに示されたリスクシナリオはインフレ、政策の不透明感、商業用不動産、サイバーアタック、そして米中・中東地政学問題でしたがキーワードとして真新しいものはありません。

いつ起きるかは予想できない、でも起きたらショックを伴うことは予想できるのがこのようなリスクシナリオです。また、株式市場は起きる確率がすごく低いとみられる上下動を過去何度も経験しています。冒頭引用した基準で-3σ=発生確率0.15%の下落率は1970年以降で年平均2回見られています。

対してどのような備えが出来るでしょうか。短期的にはいつでも起こり得るイベントに対して発生時の投資行動を考えておくことも出来ますが、避けるべきは感情的な投資行動ですし、計画的な長期・積み立て投資や分散投資は最も大切な考え方となります。