今放送中のドラマの中で、プライベートバンカーは「縁を売る仕事」と表現されていました。町医者にもたとえられるように、その仕事は資産管理を超え、伴走者としての役割を担うものです。

ドラマの内容はさておき、その題材として取り上げられるほど投資への関心が高まっています。制度面の拡充や各所で積極的な情報発信が進む中、私自身も最近、資産運用に無関心だった友人たちから相談を受ける機会が増えました。

「金融リテラシー」の必要性が良く言われます。金融面での知識と判断力と捉えられますが、それらが資産運用や身を守る助けとなることはもちろんですが、むしろ投資の知識を得たうえで、運用の先にある人生設計を考えることがより難しく重要だと感じます。

現在、投資環境は追い風です。昨年は一時的に大きな調整がありましたし、これからも調整局面は訪れるでしょう。そのようなときにこそ、金融リテラシーが力を発揮する場面が訪れるのではないでしょうか。

さて、つぶやきのタイトルはドラマ内の謎かけからです。

「プライベートバンカーとかけて日本銀行と解く。その心は、どちらもエンを売る仕事です」

日銀の金融政策は市場にせかされている感じもします。円が投げ売られてしまう政策とならないよう舵取りを期待したいところです。