4月に入りました。欧米からすると第2四半期となります。ビットコインの現物ETFが2024年1月に承認されたことを踏まえると、予算組を終えた株式投資ファンドによる資金投入が第2四半期から増えてくることでしょう。
四半期を跨ぐということで、予算を組んだ各国企業からの暗号資産市場への参入も増加すると考えます。米国の確定申告は4月中旬が期限なので、そろそろ納税分の資金確保のための利益確定売りを終えている投資家も多いのではないでしょうか。3月の調整はちょうどそれに該当したのかもしれません。
4月20−25日ごろに半減期を迎えるBTCは再び上昇機運に恵まれるのではないでしょうか。今週末はおとなしい展開でしたが、3月31日夜から再度上昇を開始しており、早ければ今週前半にでも円建て史上最高値を更新する可能性もあります。
BTC(ビットコイン)、再びアセンディングトライアングル形状で上昇イメージか
BTC/JPY日足分析を行います。押し目買いターゲットレートですが、今週はSMA30(黄色)で考えています。アセンディングトライアングルを作って上昇していくイメージです。
本コラムで何度も解説していますが、BTCはこのアセンディングトライアングル形状が多く発生し、その後大きく上昇していくという値動きの癖があります。今回もその類と捉えて上昇方向に賭けていくイメージでいきたいと思います。
SMA30は現在、1020−1025万円付近で推移しています。週後半になれば、徐々に値を切り上げていくでしょうから、1030万円以上で推移しているかもしれません。押し目の下落タイミング次第ですが、この1020−1030万円あたりで日足の押し目を意識しておくとよいでしょう。
続いて4時間足で詳細を見ていきます。
BTC/JPY4時間チャート足分析に切り替えます。SMA90(水色)とSMA200(橙)も上昇してきており、前述の日足SMA30とも重なるポイントです。
またサポートラインも1030万円付近に引けることから、週半ばから後半にかけてこの水準まで下落するタイミングがあれば、絶好の買い場になるのではないでしょうか?MACDもおおよそ調整を得て、再びゴールデンクロスを開始しようという具合です。テクニカル的にも上昇トレンドの勢いが緩和されたと判断し、次の上昇再開も幾分か値幅を伸ばしやすくなると考えます。
もちろん、このまま上昇してしまうパターンも想定し、買いポジションを継続しつつも1030万円付近まで押し目を作る場合は、追加で入れていくリスク管理でトレードしていくとよいのではないでしょうか。個人的にはこのシナリオでトレードしていきたいと考えています。
ETH(イーサリアム)は上昇少なめ、5月以降に再びETHのターンが来ると予想
ETH/JPY日足分析に切り替えます。現在はSMA30を挟んだ展開で推移しており、BTCと比較すると上昇が控えめです。デンクンアップデートも終えて、次のテーマは半減期となることから、しばらくはBTCに主役の座を譲ることになるかもしれません。
しかし、このアップデートを得て、DeFi市場でのL2手数料は下がっており、新たなプロダクトが大きく前進するフェーズだと思われます。よって、5月以降にはETHのターンが大きくやってくるのではないでしょうか。
目先、55万円のネックラインを大きく抜けていけた場合、今度はこの水準がサポートラインとなり、そこから強めの押し目買いを実行していくイメージです。日足では特に買い場らしい買い場は直近サポートの48万円台にしか存在しておらず、情報は少なめです。距離も遠いので4時間足でタイミングを見ていきます。
ETH/JPY4時間足チャートです。トレンドラインからの押し目買いにチャンスがありそうです。週半ばには、SMA90も上昇してきてトレンドラインとも重なりやすそうですので、暫定的に53万円台−54万円の浅い押し目ゾーンで意識しておくと良いのではないでしょうか。
BTC同様にMACDも調整完了を示唆している動きです。0.00ラインまで一度押していることを考えると、むしろしっかり調整しているようにも思えます。ここ最近の上昇率がそこまで大きくなかったことを考えると、上値の余地は大きく残されていそうです。もちろん、日足分析からするとまだ横ばい推移で続く可能性もありますが、形状としては悪くないので、買いポジションを無理にカットせずにホールドでよいのではないでしょうか。
総じて、今週の戦略も買いポジションは継続、押し目を狙っていく場合はどちらかというとBTCといった具合です。