・大型株の影響が大きいS&P500やナスダック100は1~2月に急ピッチで上昇したが、3月に入り一休みの感がある。しかし、2023年10月下旬からの上昇局面で5%以上下降した調整はない。通常、上昇基調でも1年に3回程度は調整局面があることとは対照的だ。株価調整がもし起きれば絶好の買い場であろう。
・S&P500の企業業績は好調だ。2023年12月期の決算発表は490社以上で終了しており、増益幅の実績値は事前の予想値より大きかった。
・3月に入り、中小型株が好調だ。均等型指数である「S&P500 イコールウェイト」や、小型株で構成する「ラッセル2000」の騰落率はS&P500やナスダック100を上回っている。MSCIオールカントリーやMSCIエマージングマーケットなど、米国以外の株を組み入れた指数の騰落率もS&P500やナスダック100を上回る。
・2024年は大統領選の年。これまでのデータで、大統領選の年の上半期(予備選時期)は株価のボラティリティが高く上昇幅が限られていたが、後半(予備選以降)は上昇する傾向にある。大統領任期4年のサイクルでは、大統領選実施の年はS&P500の平均リターンが2番目に高い年でもある。