3月8日、BTCが7万ドルを一瞬超えて、ドル建てでも史上最高値となりました。これで紛れもなく史上最高値更新したと言えるでしょう。
しかし、69,000ドルを突破して、更に上昇するかと考えていましたがそのようにはなりませんでした。この週末にも7万ドルへの再挑戦があったものの、利食い売りに押されて反落しました。
先週金曜日のマーケットは、エヌビディア株の急落と連動して米国株が不安定な値動きとなり、暗号資産市場も連動するように動きました。一気に上昇してきただけに、数週間の小休憩が必要なのかもしれません。ターゲットレート達成による一服感が出てきたようです。
BTC(ビットコイン)、下押し価格は900万円近くもあり得るか
BTC/JPY日足チャートです。トレンドラインに本日3月11日~明日12日にでも到達しそうです。米ドル/円が150円から現在146円台に下落したことも大きな要因でしょう。2%以上の下落となり、ドル建てと比較して20万円以上の影響が出ています。米ドル/円が150円のままなら、今ごろBTC/JPYは1020~1025万円付近まで到達していたのではないでしょうか。
来週は、日銀の金融政策決定会合がありますが、マイナス金利政策解除の思惑も高まっています。この影響を受けて、円高相場がさらに進行する可能性もあるため、BTC(円建て)ではしばらく高値圏での揉み合い、及び一定の反落リスクがありそうです。
SMA30もようやく今週中に900万円台に乗せてくるスピード感なので、まだ下押し価格は900万円近くまで十分あり得るのではないでしょうか。BTC7万ドル到達からの調整売りと円高の影響を見極め、日本人投資家は少し控えめに立ち向かった方がよい1週間となりそうです。
今週は、押し目買い目線は継続しつつ、少しこの価格帯で利食いし、900-950万円から再度押し目買いを狙うスタンスを意識したいと思います。
ETH(イーサリアム)、53-55万円が絶好の買い場か?
続いて、ETH/JPY日足チャート分析です。BTCと同じく、トレンドラインまでの調整下落を意識すべきかもしれません。その場合、週後半あたりに53-55万円まで下押ししている可能性もあります。
週末にかけて、この水準にまで下落しているとトレンドラインとぶつかるため、押し目買いの機会となりそうです。トレンドラインを下抜けた場合も、すぐ下にSMA30が控えているため、サポート要因は2段構えで存在している格好です。
どちらかと言えば、ETHのほうがBTCより買い迎えると予想します。また13日の日本時間夜から夜中もかけて、待ちに待った「デンクン」アップデートがあります。ETHメインネットでのローンチになるため、ご祝儀買いが入りやすいでしょう。
13日水曜日の夜からETHは短期的に再び高値を取りにいく可能性があり、ちょっとしたチャンスになりそうです。このチャンスを取りにいくために4時間足でも分析してみましょう。
ETH/JPY4時間足チャートです。SMA90(水色)が本稿執筆時点(3月11日午前)では53-54万円に控えています。明日12日になると、この水準が切り上がり、54-55万円付近となるでしょうか。11日、12日でこの価格帯から構えておくとよさそうです。
MACDも4時間足ベースでは既に下落を開始しており、0.00ラインまで下落する時間は1−2日必要でしょう。よって、4時間足のテクニカル的には都合良く下落していくのではないでしょうか。前回もSMA90でしっかりサポートされたので、このタイミングで拾っていくとよいかもしれません。
さらに、下のSMA 200はゆっくりですが、来週中には角度的に50万円に乗せてくる可能性があり、4時間足ベースではしっかりと値固めできている印象です。
しばらくBTCが大きく上昇していましたが、そろそろETHのターンが本格的にやってくるのではないでしょうか。今週はETHの押し目買いに集中し、トレードしていきたいと考えています。