3月4日朝からBTCが再上昇を開始しています。本稿を執筆している最中に高値を更新してきました。ビットコイン現物ETFへの資金流入も好調な状態が継続しており、月曜~水曜に資金流入が目立つ印象です。週前半は上昇トレンドとなり、一段高の可能性もあるでしょう。
また、コインテレグラフの報道によると、3月1日、BTCの外部送金額として取引所から約20億ドル以上の出金があったとのこと。これは過去5年間で最大規模のようです。以前から、BTCは取引所から外部ウォレットに送金される量が増えると価格が上昇し、逆に外部からの入金が増えると価格が下落しやすい傾向があります。
これは、マーケットが次の解釈を前提としているためです。
①BTCを購入してコールドウォレットに保管される作業(BTCの需要が高まっているフェーズ)=上昇
②取引所へのBTCの入金が大きい場合、BTC売却行動のための資金移動になるため、事前に察知されやすい(BTCが市場に放出される=売り圧力)=下落
現在のケースは、取引所から過去最大規模の資金流出観測されていることによって、マーケットへの買いが止んでいないと、判断されていると思います。
よって、反落要因がない、つまり今週も現在の価格帯からであれば、買いトレードで入ってもよいのではないでしょうか。
BTC(ビットコイン)のターゲットは1035万円付近、その後の反落に備える
BTC/JPY日足チャートです。上昇トレンドラインを引いてみましたが、しばらくタッチすることはないでしょう。SMA30とも乖離が大きく、もうしばらくこのリズムで上昇していく可能性が高そうです。MACDもまだダイバージェンスを起こしていないことから、先に大台の1000万円に到達し、さらにドル建てで69,000ドルの史上最高値、円建てでおよそ1035万円付近まで先に上値を伸ばして、一度大きな売りに押される展開となるのではないでしょうか。
円建ての日足では上昇が少ないので、ドル建てに切り替えます。
BTC/USD週足チャートです。目先69,000ドルがターゲットですが、フィボナッチ・エクステンション161.8%もこの69,000ドルを指しているので、さすがに一度はこの水準でしっかりと止められると見ています。
この手前で一部利食いし、再度押し目を拾う戦略でよいのではないでしょうか。その後の反落は際立った高値になると思われるものの、現在の高値にサポートラインとして引き直すことができるため、1035万円前後まで上値を伸ばし、その後960万円手前から押し目買いを再度入り直すという戦略も良いかもしれません。展開は非常に早くなると予想していますので、この値動きを意識しておくとよいかもしれません。
2月29日には、960万円をつけた後、1時間もかからず880万円台まで急落するという荒い値動きがありました。今後もレベルのボラティリティが発生することを想定しておくべきでしょう。
ETH(イーサリアム)は56-57万円台を意識するべきか
続いてETH/JPY4時間足チャート分析です。ETH/BTCのレートが乱高下しつつも0.055から動きがありません。つまり、上昇率がBTCとほぼ同等で、似たようなチャートになっています。そのため、ETHもこのボラティリティを意識してトレードしていく必要があります。BTCがここから約7-8%の上昇で1,035万円到達水準と考えると、ETHは56万7,000円から57万2,000円程度が上値の目安となりそうです。
よって、本日はテクニカル分析ではなく、BTCの分析を意識し、対比で計算しながらの戦略とします。3月13日にデンクンアップデートが完了予定のため、その後のさらなる価格上昇には期待できるかと思います。しかし、目先のターゲットまで到達した場合は、ポジションを落とし、2-7%の下落から再度買い戻すトレードを心がけるとよいかもしれません。個人的にはこの戦略でトレードしていこうと考えています。