甲辰(きのえたつ・こうしん)の日本は、大きな天災と人災という試練と共に明けることになりました。甲辰の意味を読み解くと、新芽が古い殻を破って出て来て振動を伴いながら成長する、となり、何やら意味深でありますが、怪力乱神を語らず、黙々と、自分たちに出来る、自分たちがすべきである使命を果たしていくしかないのだと思います。そしてそのような使命をきちんと果たされている方々が大勢いらっしゃって、私は静かに敬意を抱いています。
しかし一方、その活動自体ではないにしても、その周辺に関して様々な耳に障るような意見も表明されていて、しかもネット上での言いっ放しのことも多いようで、そのようなことを知ると心が痛みますが、これもまたそのようなことに惑わされずに、黙々と自分の出来ることをするしかないのだと思います。いや、もしかしたら黙々とやっているのではいけないのかも知れません。もっと声を上げないと。ポジティブな声がもっと聞こえて、ネガティブな声があまり聞こえないような、そんな社会にするには、どうしたらいいのでしょう。
甲辰の本年は、悩みと共に始まりましたが、きっと最終的には大きな実りのある年になると信じています。本年もよろしくお願いいたします。