【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 36,404.93  △157.06 (12/11)
NASDAQ: 14,432.49  △28.51 (12/11)

1.概況

米国市場は米経済がソフトランディングするとの期待が引き続き相場を支え3日続伸となり、主要3指数が揃って連日で年初来高値を更新しました。6ドル高でスタートしたダウ平均は朝方にマイナスとなる場面もありましたが、16ドル安で下げ渋ると持ち直しその後はじりじりと上げ幅を広げる展開となりました。結局ダウ平均は157ドル高の36,404ドルで取引を終えています。また、S&P500株価指数も18ポイント高の4,622ポイントとなりました。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も28ポイント高の14,432ポイントとなっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち10業種が上げ、生活必需品と資本財・サービスが1%近く上昇しました。一方でコミュニケーション・サービスが下げ、1%安となっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではインテル[INTC]が4%を超える上昇となったほか、ハネウェル・インターナショナル[HON]も3%近く上げました。ナイキ[NKE]とシスコシステムズ[CSCO]も2%以上上昇しています。一方でベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]とアップル[AAPL]、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が1%以上下げています。ダウ平均構成銘柄以外では半導体関連株が高く、半導体株では買いの投資判断を受けてブロードコム[AVGO]が9%近く上昇し、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]も4%以上上げました。目標株価の引き上げを受けてマイクロン・テクノロジー[MU]も3%を超える上昇となり、ウエスタン・デジタル[WDC]とクアルコム[QCOM]も2%以上上げています。また、半導体製造装置株ではアプライド・マテリアルズ[AMAT]が5%高となり、ラム・リサーチ[LRCX]とKLA[KLAC]も4%を超える上昇となりました。さらに投資ファンドが買収を提案したと伝わったことで百貨店のメーシーズ[M]が急伸し19%以上上げました。他の百貨店株にも買いが波及しコールズ[KSS]とノードストローム[JWN]も7%余り上昇しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.01%高い4.23%となりました。ドル円は146円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が25日移動平均線(昨日時点で33,059円)を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)