・2022年秋のCPIショックでは151円から127円まで20円ほど戻った。しかし、今年は昨年と位置づけが違うのでCPIはそれほどのボラティリティではないが注目はしたい

・日本以外の各国・地域の政策金利がリーマンショック前の水準まで上昇している中で円はゼロ金利、マイナス金利であり外貨が売りづらく、円安の流れが崩れにくかった。しかし、米ドル高円安がこれだけ長く続くとテクニカルにみると既に限界圏に入って長い

・一般的には米ドル/円の5年MAかい離率5年線を3割近く上回ると、循環的に円安は終わると考えられる。なかなか終わらなかったのは金利差が原因。米金利が大幅に上昇した理由としては米GDP成長率が5%近くとなり、米国景気が強すぎる状況。ようやく変化の兆しが出てきている、10~12月期の米GDP成長率(予想値)が出ているが直近で2.1%。普段なら悪くないと思う水準だが4.9%からと考えると大きく下落していると考えられるだろう。

・年末に向けて、米ドル買い円売りポジションがピークアウトしてポジションの手仕舞いが広がる可能性。特に個人投資家は確定申告などもあるので、その勢いがつくか

・本日11月14日の米消費者物価指数(CPI)で起こるか、または15日発表の米小売売上高などの経済指標発表がきっかけとなり、予想以上のポジションの手仕舞い等があり、予想以上の米ドル安が起こる可能性があるだろう。

・為替介入の可能性ももちろんまだあるだろう