日本は3月決算企業の中間決算発表を控え様子見か
今週は材料難で一進一退の展開か。日経平均は先週、3日間でほぼ1500円の急騰を見せる場面があった。9月の高値からの急落の半値戻しを達成しており、いったんは利益確定売りも出やすいところだ。ただし、日本の3月決算企業の中間決算発表のスタートを来週に控え、大きな動きは出にくいだろう。そうしたなかでも今週は先陣を切ってディスコの決算発表があり、海外ではTSMCの決算発表もあるので、半導体関連は動意づくかもしれない。
米国長期金利の動向を左右する景気指標と連銀高官発言は注目
鍵を握るのは、やはり米国の長期金利。頭打ちの感もあるものの、米CPIを受けて再び上昇するなど、まだ方向感がはっきりしない。米国金利の材料になりそうな経済指標としては本日16日のNY連銀製造業景気指数、19日のフィラデルフィア連銀製造業景気指数などの発表があるが、なかでも17日の小売売上高が注目される。弱めの数字が見込まれており、予想通りなら長期金利の低下を促し株式相場には追い風となる。
その他では今週は連銀高官の発言機会が多い。経済指標と併せて金利動向を左右するので注視したい。
予想レンジは3万1800円~3万3000円とする。