【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 35,411.24  △183.55 (7/24)
NASDAQ: 14,058.87  △26.06 (7/24)

1.概況

米国市場は主力ハイテク企業の決算発表の本格化を前に企業決算を期待した買いが入り上昇となりました。3ドル高でスタートしたダウ平均は寄り付きを安値に上げ幅を広げる展開となり取引終盤に236ドル高まで上昇しました。その後引けにかけてやや上げ幅を縮めましたが結局183ドル高の35,411ドルで取引を終え11日続伸となりました。ダウ平均の11日続伸は2017年2月以来の連騰記録となります。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も26ポイント高の14,058ポイントと3日ぶりに反発となっています。

2.経済指標等

7月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.0と前月から上昇し市場予想も上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、エネルギーと金融が1%以上上昇し、不動産も1%近く上げています。一方で公益事業とヘルスケアの2業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄では業績速報で1株利益が市場予想を上回ったシェブロン[CVX]が2%近く上げたほか、ゴールドマン・サックス[GS]とJPモルガン・チェース[JPM]、ボーイング[BA]も2%近く上昇しています。また、ホーム・デポ[HD]とトラベラーズ[TRV]も1%以上上げています。一方でメルク[MRK]とアメリカン・エキスプレス[AXP]、インテル[INTC]、セールスフォース[CRM]が1%以上下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、玩具のマテル[MAT]が2%近く上げました。バービー人形の実写版映画「バービー」が好調な滑り出しとなったことで関連商品やライセンス収入の増加を期待した買いが入りました。さらに押し目買いが入りテスラ[TSLA]が3%を超える上昇となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%高い3.87%となりました。ドル円は141円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が25日移動平均線(昨日時点で32,837円)を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)