今週の東京市場の動き、焦点は反発ムードが強まるか
今週の東京市場は反発ムードが強まるかが焦点となります。国内は特段の材料がなく、米国株や為替の動向に依存度を高める展開が想定されます。米主要3指数は週明けに揃って年初来高値を更新。足元の米主要指数の堅調さが日本株の下値を支える要因になる他、円高一服が加われば株価には追い風となるでしょう。
米ドル/円は1ドル=140円を下回り、一時は137円台に突入しました。ただ、3月や5月につけた戻り高値のフシまで調整しており、短期的には円安方向への揺り戻し(リバウンド)が予想されます。
その場合、先週、物色の蚊帳の外となっていた自動車関連株が注目されやすいでしょう。米国では主要企業の決算が本格化しますが、テスラ[TSLA]やネットフリックス[NFLX]の決算は米国のグロース株の方向性を占う意味で注目でしょう。
日経平均は「十字足」を形成
先週、日経平均の週足のテクニカル面では相場の分岐を示す「十字足」を形成しました。今週は一目均衡表では転換線の上昇モメンタムが強くなることで、値固めを経て高値圏に向けて反発基調を強められるかが焦点となります。
ちなみに、2022年の3連休明けの相場は大幅高でした。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で1%の利上げはないとの見方が強まった他、テスラやネットフリックスなどの主力銘柄の決算を受け、米国株が堅調に推移。日経平均は3連休明けの7月19日に一時27,000円台に乗せると、翌日には700円を超える上昇。週間ベースで4桁の上昇となり、7月22日まで7日続伸となりました。