・6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)をきっかけに米金利上昇が続き、円安が進んだ。ただ、2022年に記録した151円を更新するとは言い難い。

・為替介入の経験者である神田財務官の発言を見る限り、まだ円安阻止介入を決めた段階ではないだろう。ただ、現状の円安は行き過ぎた投機的な動きの可能性があると示唆していることから、介入はいつ行われてもおかしくはない。

・株高と円安が同時進行で動いているため、「悪い円安」の不満が高まらず、円安阻止の動きも鈍い状況。とは言え、インフレの中で円安を放置することはデメリットを生む。

・円安阻止介入が行われるか、あるいは介入は行われることなく円安が終わるか、いずれにしても145円前後がそのポイントだと思われる。