前回のコラム執筆時に375万円台で推移していたBTCは、週末に一時440万円台に達しました。上昇の要因として、ブラックロックに続き、ウィズダムツリーやインベスコがビットコイン現物ETFをSEC(米証券取引委員会)に申請したことが挙げられます。
ETHも続伸となり、前週比で10%ほど上昇しました。
BTCについては、今週も上昇目線を堅持します。ただ、上昇の勢いが強かったため、しばらくは小動きとなるかもしれません。Twitterでもビットコインがトレンド入りしていましたが、今後も引き続き注目されると思います。
BTC(ビットコイン)、SMA90を突破
年初来高値を更新しましたのでBTC/JPY週足チャート分析から入りたいと思います。
SMA90(3ヶ月移動平均線)を力強く抜けました。目先、明確なレジスタンスラインはありません。475-480万円付近にレジスタンスラインを引けますが、大した弊害にはならなさそうです。
MACDもデッドクロスがダマシとなり、再びゴールデンクロスしたことはポジティブです。現状(6月26日執筆時点)、ドル建てでは30,000ドル強で推移しており、次なるターゲットとして35,000ドルが意識されます。その水準は(1ドル=143円で換算すると)、円建てで500万円ぐらいになります。よって、短期的なターゲットは500万円あたりで考えています。
日足チャートで押し目買いのポイントを見てみましょう。
前回の高値に引ける410万円付近のサポートラインが1つの目安です。ただ、上昇の勢いが強いため、ここまでしっかり押すかどうかは、わかりません。上昇に勢いがある時はSMA7も参考になります。ローソク足がSMA7に届く、または下回ったところから攻める戦略です。
押し目買いの価格帯としては、425-430万円付近で考えています。今週前半はこのタイミングから追加を狙う戦略を検討しています。
ETH(イーサリアム)、SMA90で上値を抑えられる展開
続いて、ETH/JPY週足チャート分析です。
現在、SMA90で上値を抑えられている状況です。ここを上抜けますと、上昇に弾みがつきそうです。ただ、BTCに連れ高しない限り、上昇は起きにくいのではないでしょうか。
目先のETHのイベントは「デンクン(Dencun)」と呼ばれるアップデートですが、2023年の秋以降となる予定です。このアップデートでは、長年待望されたシャーディングの実装が期待されており、Gas代が大幅に削減される見込みです。しかし、このアップデートへの期待感から上昇トレンドに入るには少々早いかもしれません。
よって現状は、ETHの上値も限定的だと考えて、目先はBTC中心のトレードを考えています。BTCについては先述の通り、ドル建てで35,000ドル、円建てで500万円の大台を意識しており、6月から7月にかけて上昇トレンドが継続すると考えています。
今週も引き続き、ETHのトレードは見送り、BTCの買いトレードに専念したいと思います。