BTCは、一時350万円を割り込みましたが、米資産運用大手ブラックロックがBTCの現物に投資するETF(上場投資信託)の承認を申請したとの報道を受けて反発しました。SEC(米証券取引委員会)による承認・却下は2024年2月までに行われる予定です。この申請が承認された場合、米国初の現物ETFが株式市場に上場することになります。そうなるとヘッジファンド勢の投資選択肢が広がりますし、今までBTCに投資していなかった株式のヘッジファンドからの資金流入が期待できると思います。よって、BTCにとって大きな追い風となるでしょう。

BTC(ビットコイン)はSMA30を突破、上昇に弾み

【図表1】BTC/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

BTC/JPY日足チャート分析から入ります。

並行チャネルレンジを下方向に抜けそうでしたが、ぴったりと下限ラインで下げ止まりました。その後、前述の報道で上昇し、現在(6月19日午前執筆時点)は375万円前後で推移しています。

再びSMA30(1ヶ月移動平均線)を上抜けしたことが大きなポイントだと思います。SMA90が現在レジスタンスラインとなっており、上値を抑える格好となっています。ここを抜けますと、ようやく上昇トレンドに回帰できると予想します。

目先390-395万円の上限ラインに到達後、一旦緩み、その後上値を超えるイメージを矢印で示しました(図表1参照)。6月後半の値動きは、このようにイメージしています。この形状なら押し目買いも選択肢の1つかもしれません。

【図表2】BTC/JPY 4時間足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

4時間足ですと、369-370万円付近にサポートラインを引くことができます。ネックラインになりますので、今週この水準に下押しする場合は、買い場となるかもしれません。このサポートラインはSMA30とSMA90が重なるポイントでもあります。そのため、重要サポート帯となりやすいのではないでしょうか。

その後、上方向に抜けて400万円方向を意識した値動きに期待したいと思います。MACDも動き出しましたがすでにデッドクロスとなりそう。前述のシナリオ通りですと、失敗パターンとなって上方向に抜ける必要があります。しかし、トレンドの初動でこのようなMACDの動きは失敗で終わることが多いので、今回はよい意味で失敗パターンになることを期待しています。

まとめますと、370万円付近で押し目買い、395万円付近を第1ターゲットとしたいと思います。

ETH(イーサリアム)は25万円前後がレジスタンスポイント

【図表3】ETH/JPY 日足チャート
出所:MONEX TRADER CRYPTO(iPhoneアプリ)

ETH/JPY日足チャート分析を見てみましょう。

BTCに連動するように上昇しましたが、ETHはそこまで大きく上昇していません。テクニカル的にSMA30とSMA90に到達するには25万円を超える必要がありますが、ETH単体でポジティブな材料がなければ、少し厳しいかと思います。

24-25万円レンジ内での推移をイメージしています。25万円に達するならば、利益確定し、BTCに資金を振り向かせる方が効率的ではないかと考えています。

それほど冒頭で述べたニュースの影響は大きいと思います。今回の申請が承認されますと、他のヘッジファンド勢も同様のスキームでETF申請に参入すると予想しているからです。今後、BTCの上昇率がアルトコインを圧倒する相場になるように思いますので、中期的にBTC中心のトレードがよいのでないでしょうか。

ETHの新規買いはなし、テクニカル的に25万円前後で一旦、利益確定する戦略を考えています。