・米国では、住宅、自動車、クレジットカード等の延滞率が、特に若者において上がり始めている。この影響が広がるかどうかはまだ見方が分かれる状況。
・米国のGDP予想は、ここから2四半期連続でマイナス成長が見込まれている。一方、日本はすでに2四半期連続のマイナス成長を経たため、「日本はリセッションを抜けた」と解説する外国メディアも。これは日本株が買われる理由の一つとなっているが、米国の状況に引きずられずにいられるかは注意が必要。
・利上げ最終局面の株式・債券の動きを経験則で見る限り、株式は上昇したり下落したりといろいろなシナリオが考えられるが、債券は基本的にパフォーマンスがよい。分散投資の一環として、債券の保有を検討するのには良いタイミングではないか。
・金融引き締めが進み、終着点が見えてはいるものの、実体経済の悪い数字がこれから出てくる可能性には注意しておきたい。