スポティファイ・テクノロジー(SPOT)決算:1株損失は1.40ドルで市場予想を上回る

スポティファイ・テクノロジーは、1億5千万人を超えるリスナーを有する音楽ストリーミングサービスの世界最大手プロバイダのひとつである。スウェーデンのストックホルムに本社を置く。

プレミアムサービスと呼ばれる有料ストリーミングモデルと、広告サポートサービスと呼ばれる広告料を収益源とするモデルでサービスを展開し、ユーザー基盤の収益化を図っている。2017年度のサービス別売上高構成比率は、プレミアムサービスが90%、広告サポートサービスが10%となっている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比18%増の31.66億ユーロ(市場予31.78億ユーロ)
 
★1株当たり利益・・・1.40ユーロの赤字(市場予想は1.30ユーロの赤字)

決算総括

本日寄り前決算発表。10-12月期(第4四半期)売上高は予想を下回り、調整済みEPSの赤字幅は予想以上に悪化した。ただし、月間アクティブユーザー数は予想を上回った。続く第1四半期売上高ガイダンス、及び月間アクティブユーザー数はともに予想を上回った。

今後の株価見通し

160ドル超えから投資タイミングを図りたいところだ。

ゼネラルモーターズ(GM)決算:1株利益は2.12ドルで市場予想を上回る

ゼネラルモーターズは、旧GMの経営破綻後、2009年7月に新生GMとして再建された。GM北米(GMNA)、GMインターナショナル・オペレーションズ(GMIO)、クルーズ、GMファイナンシャルの4部門からなり、8ブランドを展開する。

2021年に米国市場シェアリーダーの座を失い、シェアは280ベーシスポイント減少して14.6%となったが、2021年には半導体不足があったことから、2022年に再びトップに返り咲くと予想される。
アメリクレジットを買収して2010年10月にGMファイナンシャルが設立され、自動車ローンを手掛ける金融子会社となった。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比28%増の431.08億ドル(市場予想は405.15億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.12ドル(市場予想は1.67ドル)

決算総括

本日寄り前決算発表。10-12月期(第4四半期)売上高、及び調整済みEPSはともにかなり予想を上回った。22年通年ベース調整済みEPSガイダンスレンジも予想を上回った。

今後の株価見通し

42ドル超えから投資タイミングを図りたいところだ。

ファイザー(PFE)決算:1株利益は1.14ドルで市場予想を上回る

ファイザーは、世界最大手の製薬会社のひとつであり、年間売上高は500億ドル近くに上る(COVID-19関連の医薬品売上高を除く)。以前は多くの種類のヘルスケア製品および化学医薬品を販売していたが、現在は処方箋薬とワクチンが売上高の大半を占めている。

肺炎球菌ワクチンのプレベナー13、がん治療薬のイブランス、心血管疾患治療薬のエリキュース、自己免疫疾患治療薬のゼルヤンツが売上高の上位を占める。これらの医薬品は世界各地で販売され海外市場が全社売上高の50%近くを占める。また、海外市場では新興国市場が収益に大きく貢献している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比1.9%増の242.90億ドル(市場予想は242.33億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.14ドル(市場予想は1.05ドル)

決算総括

本日寄り前決算発表。10-12月期(第4四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。

新型ウイルス向けの注射剤「コミナティ」が好調だった。経口薬「パックスロビド」の売上高は予想を下回った。22年通年ベース売上高、及び調整済みEPSガイダンスレンジはともに予想をかなり下回った。コミナティおよびパキロビッドとも売上高見通しが予想を下回り、慎重な見方を示している。

今後の株価見通し

新型コロナが沈静化しつつあり、ワクチン人気が剥落化しつつある。47ドル超えから投資タイミングを図りたいところだ。

ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)決算:1株利益は3.62ドルで市場予想を上回る

ユナイテッド・パーセル・サービスは、世界最大級の小口貨物配送業者である。500機を超える航空機、10万台以上の運送車両、数百ヶ所に仕分施設を展開し、1日平均2,500万個を超える荷物を世界各地の住宅および企業に配送する。

米国国内小口貨物部門が売上高の62%、国際小口貨物部門が20%を占める。LTL(積合わせ)輸送、海外フレイト・フォワーディング、および、請負ロジスティックが残りを占めている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第4四半期(10月-12月期)実績

★売上高・・・前年同期比3%減の270.33億ドル(市場予想は280.83億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・ 3.62ドル(市場予想は3.58ドル)

決算総括

本日寄り前決算発表。10-12月期(第4四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。営業利益率は予想に一致した。四半期配当を6.6%増配して1.62ドルにした。新たに50億ドルの自社株買戻し計画を発表。

今後の株価見通し

190ドル超えから投資タイミングを図りたいところだ。